チタンニオブ・アタッチメント応用例 1
ミリングテクニックとワイヤーアタッチメントを用いた片側審美チタンニオブ床義歯
片側遊離端欠損の場合、義歯沈下、回転防止、鉤歯負担の軽減が課題となります。
般的な設計としては右側5番にエーカース鉤を置き、義歯安定性を確保するためパラタルバーを介し、双子鉤などによる維持を求めます。
この設計例ではミリングテクニックを用い義歯を片側に納め、コンパクトかつ装用感の高い義歯にするとともに、維持装置をノンクラスプ化することによる審美性向上を狙います。
当設計の方法と狙い
鉤歯となる右側4、5番のクラウン
金属床アタッチメント内部。5番遠心舌側のグルーブにはワイヤーアタッチメントがセットされます。
高い審美性と口内環境向上を実現
時として審美性を損なうクラスプをミリングテクニックの活用で排除。
クラスプへの過重に伴う鉤歯の動揺も、2歯をしっかりと連結固定することで抑制します。
パラタルバーで反対側に維持を求める必要が無くなるため、口腔内環境の向上も得られます。
片側チタンニオブ床義歯のセット状態
製作のステップ
左側4、5番については通常のクラウンと同様の支台歯形成となります。ミリング加工を施したクラウンを製作し口腔内で試適、ピックアップ印象を行い、これを元に金属床の製作に移ります。
この設計例は下顎も同様に適用が可能で、ニーズに応じクラウンの前装方法も選択できます。
適用が難しいケース
設計上どうしても歯牙負担割合が大きくなるため、鉤歯部顎堤条件の悪いケースでは不適となる場合があります。
鉤歯インターロック設定のため、対合歯とのクリアランスが極端に少ない場合などでは製作できない場合があります。
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