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チタンニオブ床

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チタンニオブとは

歯科床用金属として理想的な特性を持つチタン合金

生体親和性と高い比強度を持つチタンは、歯科分野でも先端素材として活躍をしています。
 
しかし床用金属として利用されてきた純チタンは、クラスプ部の弾性や長期使用時の耐久性、設計の自由度という点でコバルトクロム合金に対し限界がありました。
 
純金属の強度向上手段として、他の金属を加える合金化があります。チタンでも工業用としては6.0%のアルミニウム、4.0%のバナジウムを加えたTi6Al4V合金が広く利用されています。
 
口腔内の長期留置が必要となる歯科用途では、構成される金属の安全性が求められます。純チタン同様の生体親和性を持ちながら、コバルトクロム合金を凌ぐ強靭な物性を持つ金属、それが「チタンニオブ合金」です

 

ニオブとは?

原子番号41、ニオブは、1801年イギリスの化学者 C.ハチェットにより発見されコロンビウムと名付けられますが、翌年に発見されたタンタルに酷似していたため、両者は長い間同一元素と考えられていました。
 
1865年、H.ドビーユと L.トルーストにより、ギリシア神話、タンタロスの娘ニオべにちなみニオブと命名。バナジウム族元素の1つであり、天然にはニオブ石、コルンブ石などとして産出されるニオブは、単体は灰白色の金属で展延性があり、化合物は加水分解を受けやすすくなります。融点1950℃、比重 8.56。
 
ニオブは各種合金に添加材として用いられ、その品質を高めていますが、工業界においては特に鋼材中の炭素固定剤として重要な役割を果たしています。また近年では歯科用チタン合金への応用が進み、純チタンに対し、機械的強度の向上に大きく貢献しています。
 

須山歯研のチタンニオブ床

様々な症例に対応するより安全な金属床製作を目指し、須山歯研が選択した素材は、GC社より発売されるチタンニオブ合金「T-アロイ・タフ」(Ti6Al7Nb)でした。
 
鋳造が難しいチタンニオブ合金を純チタンの優れた生体親和性はそのままに、コバルトクローム合金を上回る機械的強度を誇るチタンニオブ合金純チタンでは設計が困難であったような症例、高い審美性が求められるケースでも、チタンニオブ床なら全てを要素を満たします。

GC社チタンニオブ合金「T-アロイ・タフ」

GC社のチタン合金「T-アロイ・タフ」は、チタン86.5%、ニオブ7.0%、アルミニウム6.0%からなるチタンニオブ合金です。 引っ張り強さ1000MPa、伸び8%、ビッカース硬さ300と、純チタンに対し機械的強度特性に優れるGC社「T-アロイ・タフ」。
 
局部床全般、特に高い審美性が求められるケースや、対合関係で純チタン適用では設計が困難な症例に、その威力を発揮します。
 

須山歯研のチタン鋳造

T-アロイ・タフ成分表

チタン

86.5%

ニオブ

7.0%

アルミニウム

6.0%

その他

0.5%