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去る8月4日、日本歯科技工所協会中支部主催により、和田精密歯研株式会社、和田弘毅会長特別講演が名古屋にて開催されました。

業界国内最大手である和田精密歯研による、歯科界現状に対する同社の取り組みと将来展望をテーマに、中支部活性化の起爆剤としても企画された同講演会、非常にたくさんの方が参加され盛会となりました。

「歯科技工士の将来に夢を〜歯科技工の生産高と市場の需要から、業界の未来を予測する。その時あなたは、何をしていますか?〜」と題された講演では、現在歯科界が置かれている状況と、その打開策を、豊富かつ具体的なデータで裏付けながら丁寧に説明され、その中で歯科技工士ならびに歯科技工所がどうあるべきか、何ができるかを、同社のこれまでの取り組みが実例として紹介されました。

特に昨今需要が急速に高まっているインプラントに関しても、これまでインプラント上部構造製作が歯科技工の範疇として捉えられてきたものを、治療シミュレーションによる患者さんへのプレゼンテーション、治療をサポートするサージカルガイドや診断用テンプレートの提供など、トータルでのソリューションを提案されています。

業界リーダーである同社の展望と取り組みは一朝一夕に真似できるものではありませんが、悲観的となりやすい現在の歯科技工業界にとってもこのような講演は貴重なもの。業界動向他の最新情報も含め、勉強になり、刺激となった講演会でした。

講演会後の懇親会においても、業界の皆様とお話させていただく機会をいただき、大変有意義な時間を過ごさせてもらいました。企画にあたられた中支部の皆様、ご講演をいただいた和田会長をはじめ、関係の皆様、ありがとうございました。


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iPod Style 戸津氏の手配(お手数をお掛けいたしました!)により、iPhoneが到着。すでに各方面にて様々なレポートが公開されていますが、噂のiPhone、その使い勝手やいかに。

N902iSとの比較。もっと幅広感があるあと思っていましたが、ディメンションとしてはなかなか手にしっくりときます。薄さという点でも秀逸。

同期についてはほとんどiPod感覚(当然といえば当然ですが)。しかしこれだけの大画面を生かすとなると、動画系を楽しみたいところですが、今後は記憶容量の拡大が望まれそうです。

現時点ではWi-Fi環境のみでの使用ですが、思った以上に使えたのがウェブブラウジング。動作も快適ですが、やはり画面サイズと横表示へのスムーズな切り替えはうれしいところ。ズームアップ動作もなるほどそれほど意識せずに慣れそうですが、表示自体も非常に高精細ですので、結構そのままでも見れてしまいました。

一応入手のメイン理由はイヤーモニターの音源としての検証(?)ですが、既報の通り、ジャック差込口が筺体のラウンド部にあるため、付属のイヤホンのような円柱状のかなり細いタイプでないと不可。延長ケーブルを使い変換アダプタも作ってみたのですが、無駄に長さが伸びてしまうため、それではいっそと・・・。

ジャックのハウジング形状自体をそれっぽく馴染むように加工。

ちょっぴり削りすぎの感も否めませんが、無事テスト可能に。今のところプレイヤー音質として特徴的な点を確認するに至っていませんが、使い勝手というところではスクロールホイールに対し、ビジュアルと連動したインターフェースの威力を感じさせます。

まだ触り始めで、機能や設定も分からぬまま使用しておりますが、それでも一通りしたいことができてしまうのは製品として大きな魅力。国内では残念ながら電話としての機能は利用できず、また現状日本語入力ができないため、メールなどのテキスト関係のツール利用についても限定されそうですが、日本語表示についてはまったくストレスがない状態になっていました。

気になる点としては、音楽プレイヤーとして胸ポケットに入れた際の重さ。手に持って操作をしている間は気になりませんでしたが、通常使用しているiPod nanoに比較すると、ちょっとズッシリときます。しかし機能を考えれば十分に軽量・コンパクトではないでしょうか。胸ポケットについては、重さよりも前かがみになった際、スルッと落下しそうな方が要注意かもしれません。

もう一点、今度は手に持って使っている時に、ちょっと発熱は感じます。無論持てないような熱さになることはありませんが、うっすら汗ばむ程度でしょうか。

画面への手脂の移りについても、当然触れて使うものだけにつくにはつきますが、コントラスト/明度ともに高いディスプレイのお陰で、画面表示が見づらくなるようなことはなく、ちょっとズボンのお尻でひと拭き、という場合には、不意な操作が生じることもなし。

操作感で若干不安というか、違和感があるのが、画面下にあるメニュー呼び出しボタン。今の使い方では結構使用頻度が高いのですが、このボタンを押す際、ちょっと手の位置のバランスが悪いようにも。ボタンの少なさがひとつのエポックではありますが、頻度の高い操作に関しては、スクゥイーズや中指あたりのクリック操作ができると個人的にはありがたいところか。

初物ということで、しばらくメインプレイヤーとして持ち歩いてみたいと思いますが、Wi-Fiネットワーク環境が充実したエリアであれば、かなり幅広い利用ができるのではと楽しみにしています。卑近なところで気がついた使用状況として、ベランダでの一服、そしてトイレのお供がありそうです(笑)。

以前よりPageMillからの脱却を模索していたものの、結局Win版PageMill 3.0J&Win2Kに落ち着いたかと思いきや、かなりバギーなため再検討。ままよ!と今更ながらのホームページビルダー&Win XPにしてみたところ、まったく問題ナシということで、今後定着しそうな模様です。


6/22

1発1ウェイながら、澄み渡る解像度と三段傘上イヤーチップによるしっかりとした遮蔽性で根強い人気を誇るEtymotic Research社ERシリーズ。先日行われたポータブルアンプオフ(参加された皆様、ありがとうございました!)でも、高い評価を得ていました。

一方耳穴へのフィッティングを考えた場合、細長い筒状形態からカスタムイヤーチップを作ると耳穴から飛び出してしまうことが問題点としてありましたが、別件でもお問い合わせをいただいたので以前Shure E2c、E5cにて良い結果が得られた埋め込み型を試作してみました。

Etymotic Research社「ER-4P」。Knowles社ED-9689をシングルフルレンジで適用する定番イヤーモニター。三段からなる傘状のイヤーチップはしっかりと耳穴を遮蔽するとともに、残存外耳道容積の低減も狙っており、耳穴にピタリと収まった時には、そのサイズからは窺い知れない緻密かつ広レンジな再生音が得られます。

カスタム化で最も干渉しやすい先端のイヤーチップ取り付け部をカット。レシーバーが納まるパイプ部もなるべく耳穴入り口との干渉を避けるためテーパー状に削り込みスペースを確保し、レシーバーと鼓膜の距離、珠間切痕を経由するケーブルの取り回しといった要素を勘案して位置出しを行った上、光重合型レジンにて一体にしています。

耳への装用状態。かなり小型に製作が可能ですが、さらにパイプ部の削りこみなどを考えていくと、かなり幅広い適用が可能の模様。

ここのところレンジ確保を目的としたマルチドライバー化を試していましたが、カスタム化の上改めて聞いてみたER-4P、どうしても振動版サイズから難しい再生帯域はあるものの、それを補い得る良好な結果が得られました。シンプルさ故の良さを再認識しましたが、カスタムシェル版でももう少し1発モデルを試作してみようと思います。

外出の機会が増えたため、持ち運び用にMacBookを導入するか、MacBook Pro 17"に一括で乗り換えるかと検討しておりましたが、先日発表された17インチにもうひとつグッとくるものがなかったため、久しぶりにMacBookを手元に。しかし持ち始めてみると、PowerBook G4 17"からの乗り換えもあってか、かなり動作的にはキビキビしております。

いまさらながらintelとなったことでOS9環境とは離別せざるを得ないのですが、PageMakerはなんとかなったものの、相変わらずPageMillだけが残っておりました。各方面からご助言などいただき、アプリケーションも試してきたのですが、うーん、どうしても離れられない・・・。

というわけで、悩みぬいた末にようやくたどり着いた結論が・・・。

初代以来久しぶりのMacBook。当時はM88専用マシンと化していましたが、持ち歩きでの利用にはやはりこのサイズは軽快です。メモリのみ4GBに変更していますが、メインと化しつつあるMacBook、HDDももう少し欲しいところ。

どうすればPageMillが動くかという限りなく後ろ向きな目標設定からスタートし、CrossOverなども試しつつ(無論失敗)、ファイル共有で行き詰まりを見せながらもたどり着いたのがParalells Desktop&Windows 2000。イマイチ動作に不安があるものの、なんとかこの更新から運用開始と相成りました。


6/12

3ウェイ5レシーバーカスタムシェルを使うようになってから、手持ちのiPodも機種により得意不得意が出るように。当初はiPod G4をメインで利用しておりましたが、高音域の再生で時として歪むようなケースが散見(?)されたため、現行のiPod nanoにスイッチ。高域での問題は見られなくなったものの、ローエンドが気持ち物足りないようにも・・・。

このあたりは曲のジャンル、使用するイヤフォン/ヘッドホンにより結果が大きく異なるところなので、iPod他プレイヤーのどの機種がベストかということではありませんが、とりあえずnano向けということで対処を検討。

3ウェイ化において音導孔をバーチカルに並べてみたのですが、その横になんとかもう一つ開けられそうなスペースが・・・。ものはついでで4ウェイ6レシーバー化を試みました。

これまでの3-5にロー分を追加するということで、sonion 2000シリーズを強引に追加。無論スペースはギチギチのため、少し音導孔を延長し、耳甲介腔外側にはり出す形で配置してみました。

ギュウギュウな音導孔出口。クロスオーバー調整のため、音導孔には音響抵抗を適宜セット。うーん、もう物理的限界に達していますね。

まずは直結でつないでみたところ、当然のごとくブーミーどころか、ミッドレンジまでマスキングされてしまったため、電気抵抗で出力を抑制。これでもsonionの3300とレンジが大幅に被ってしまうため、泣く泣く3300側のコンデンサパラメータを変更してローをカット(本当はここのあたりの音が魅力的なのですが・・・)。加えて音導孔に音響抵抗をセットすることで、「もう少し」というロー成分を追加してみました。

3300のローカットにより、せっかくの中低域の解像度が損なわれるかとも思ったのですが、なんとかローエンド拡張とのバーターとしては許容範囲に納めることができました。曲のジャンルも思いのほか選ばず、ボーカル系でも3ウェイ5レシーバーの時同様のはっきりとした輪郭が得られています。

1発フルレンジから6発4ウェイまで作ってきましたが、恐らくこのあたりがバランスドアーマチュア型の限界でしょうか。ultimate ears社super fi.5 EBあたりで試みられているようなダイナミック型とのハイブリットも、もう少しコンパクトで使い勝手の良いダイナミック型レシーバーが登場すると、コスト的にも再生レンジとしても魅力的な製品ができそうです。


5/31

その筋の方には登場が長らく待たれているWestone社3ウェイカナルタイプレシーバー「Westone3」。Shure社、Ultimate Ears社よりハイエンドの2ウェイ3レシーバーモデルが発売されている中、3ウェイの実力やいかに、と期待が高まりますが、3月の発売予定から延期が続いている模様。

先日試した3ウェイ5レシーバーのカスタムシェルが思いのほか良好なため、それでは同じユニットでと、待切れずに3ウェイカナルタイプレシーバーを試作してみました。

うーむと唸らざるを得ないヒドいルックス・・・。イヤーチップ取り付け部のみ流用であとはカーボン板と光重合レジンでスクラッチしてみたのですが、もう少しこれをなんとかしなければ・・・。

音導孔方向よりレシーバーユニットを撮影。かろうじて3つのニップルが見えるでしょうか。LowがSonion社3300/Mid-Highが同じく同社の2300/Super HighをKnowles社Hi-Fi FKという豪華な構成。5レシーバーではあるのですが、3300とHi-Fi FKはデュアルモデルのため、ニップルは3つとなります。

Ultimate Ears Triple fi.10とのサイズ比較。かなりこじんまり作ることができましたが、やはり耳穴サイズは選びそうです。

iPodはG4を使用していましたが、ちょい高域に無理があるようで、オーディオテクニカのヘッドホンアンプ「AT-HA20」を併用。

組み上げて試聴してみましたが、なかなか良好な結果に。カスタムイヤーチップをつける前提で作ったため、ローの出方はTriple fi.10と比較すると大人しい感じ。

レディーメイドのカナル型イヤーモニターは誰の耳にでも適合させるため、柔らかく薄いイヤーチップや発泡のウレタンフォームが広く利用されますが、カスタムシェルに対しどうしても遮音性が低く、また耳あなへの装用状態により音質バランス的には低域成分が不足する傾向にあります。

このため音作りの方向性は低域が若干ブーミーになる傾向にありますが、実際自分で作ってみると、各メーカーが取組まれている万人向けという目標、ハードルの高さに気がつかされます。

近日銀座ビルにて某イベントが開催される運びのようで、その際には参加される方より是非ご意見をいただければと思います。


5/11

以前、高域に4発、低域に一発の計5発のバランスドアーマチュア型レシーバーを組み込んだインナーイヤーモニターを試作してみましたが、あれはあれで面白かったものの、バランスとしてはそれだけのメリットが出てきませんでした。

現在、ベースになる上1、下1の2ウェイ2レシーバー、上1、下2の2ウェイ3レシーバータイプのレシピができておりますが、3レシーバーモデルを発展させ、スーパートゥイーターを組み込んだ3ウェイ5レシーバーモデルを試作してみたところ、大変良好な結果が得られています。

クリアシェルにカーボンプレートで試作した3ウェイ5レシーバーインナーイヤーモニター。

見えているレシーバーの上側がデュアルのスーパートゥイーター。下側がこれまで2ウェイ3レシーバーで用いていたハイ側。

中央に見えるのがデュアルのローミッド。こちらも2ウェイ3レシーバーで用いていましたが、小型ながら非常に豊かで明瞭な低域再生が可能な製品です。

2ウェイ3レシーバーはSonion社のシリーズで組んでおりましたが、音質的には十二分の結果が。ではなんで3ウェイかと言えば、やはりシャレ的要素が強いのですが(笑)、ひとつメリットとしては、どうしてもハイエンドでピークの暴れが出やすいトゥイーターを音響抵抗でなだらかにするという過程で、もうひとつ欲しかった明瞭性が稼げたこと。

スーパートゥイーターにはKnowles社のHi-Fi FKシリーズを用いていますが、フルレンジ使用でも魅力的な音の出るレシーバーを贅沢に思いきりローカットして組み込んでみたところ、音響抵抗設定なしでも大変スムーズな周波数レスポンスを得ることができました。

2ウェイ3レシーバータイプも音響抵抗の設定変更でうまく落とし込めそうですが、こちらの3ウェイ5レシーバーは力技での対策だけに問題も・・・。レシーバーの各ユニットからはパラレルでチューブを延ばしていますが、かなり耳あな径の大きな私でも音導孔出口スペースはいっぱいいっぱい。配線もやっつけでやってみたところ、シェルの中でトグロを巻いております。

レシーバー6ユニット10台となると、部品代も凄いことになってしまうため、残念ながら試作のみの予定。しかしここのところテスト用としても聞かせていただいている塩谷哲トリオによる「EARTHEORY」で、ようやく「これならっ!」というイヤーモニターを手にすることができました。

 


 

8/9

 

Mighty Mouseのスクロールボール、雰囲気がどうなるか、ちょっとためしにカラーボールに変更してみました。

 

手持ち材料のシリコンで製作してみましたが、ちょっとばっかり柔らかい模様。しかしスクロールボールのワンポイントで、だいぶ雰囲気が変わります(拡大)。

スクロールボールユニットを分解してみましたが、ハメコミ式のため、ボールの取り出しは容易(拡大)。マウスの分解については、ケースに接着されている裏面のふちをうまく剥がせれば、アクセスもスムーズ。ケースを傷つけないように注意しながら、カッターの刃をさしこんでいくのが良いようです。

スクロールボールの受感部(拡大)。4方向に配置されたローラーにあるタイヤの様に見えるマグネットの動きでスクロールデータを伝えます。

 

試作したものは、材質的に少々柔らかすぎたため、動作にもうひとつ改善が必要ですが、ワンポイント入ることで、ずいぶん雰囲気も変わる模様。マウスの分解にコツがいるかもしれませんが、このあたり、パーソナライズ系パーツとして出ると、面白いかも知れません。

 


8/6

 

シンプルな操作性実現のため、標準としては長年1ボタンとされていたアップルのマウスですが、先日スクロールボール、感圧センサー、タッチセンサーを持ち、複合的な動作を実現したMighty Mouseが発売されたのはご承知の通り。中身はどんなかな、と、ちょっと見てみました。

 

裏面のふちがケースに接着され、内部ユニットの押さえとなっているのは、これまでのPro Mouseと同様。内部を明ける必要はなく、外観上もスペースを余分に必要としない作りに(拡大)。

前方左右のつめをはずすと、内部ユニットが開かれます。後方には蝶番があり、そこを支点に前方にダイブするようにクリック操作が行われます(拡大)。

三枚に開いた様子(笑、拡大)。

内部ユニット。写真手前にはスクロール時に発せられる「ジリジリジリ」といった効果音のため、スピーカーが用意されています。その横はマウスのコントローラーが(拡大)。

360度方向のスクロールを実現するスクロールボール(拡大)。小径ではあるものの、なかなかしっかりとした手ごたえが。今後ボールの色交換キット的なものも出てきそうな感じが(笑)。

クリック操作とタッチセンサーの連動で、見た目には境のない左右クリックボタンを実現(拡大)。使い勝手は意外と自然。

左右側方には感圧センサーが備わります(拡大)。

基盤の下部にはUSBコントローラー(拡大)。

トラックボールを動かすと、あたかもボールから発せられるかのような動作音をスピーカーが再生(拡大)。スピード感も非常に自然です。

 

到着した後、試用前にバラし、分解状態で動作確認となりましたが、基本動作となるクリックに加え、視覚的には機能とのギャップがあるはずの左右クリックもなかなか良い感じ。トラックボールも小径のボールながら、操作はスムーズで、スピーカーよりフィードバックされる音情報としての動作(疑似)音も、これまでの経験の延長線上にあるもので不自然さを感じさせません。

サイズも一般的には若干大きめかもしれませんが、個人的にはありがたいサイズ。ウェブブラウジングのスクロール他、FreeHand拡大表示下での作業によさそうと、楽しみにしています。

 

Mighty Mouseに続いて発表のあったiTMSの日本での事業開始、iPodの市場席巻と、これまで北米を中心とした成功と合わせ様々なメディアで取り上げられているようですが、私的録音・録画補償金制度への組み込みに関する議論も。新しいテクノロジーに対し、法的な保護や整備の必要性を感じるとともに、なんでMedia PlayerなりiTunesといった実際に録音を行うものから徴収しないのか、分散している権利者団体を、誰の曲をいつ誰が何曲ダウンロードしたかが分るiTMSのようなシステムに一元化しないのか、といった「素朴」な疑問も湧いてきます(笑)。

既存のディストリビューションとiTMSのようなダウンロード販売、相反するものとして捕らえられがちですが、相乗効果として期待できる側面も高く、それぞれが持つ一長一短を相互補完しあうことで、マーケット規模の拡大につなげられるのでは。キオスク端末でダウンロードした好きな楽曲を自分だけのベスト盤のようにその場で製作できるプレクスターの取込みなどもありますが、既存の店舗を活かしたマーケティングやイベント開催、ソフトウェア=データ以外のサービスによる差別化、CDという形だけで行われていたソフトのより柔軟な提供方法、リアルコミュニティーの構築など、ストアならではのアイデアが問われる時代になりそうです。

iTMSには個人的に期待するのがニッチ物件。権利関係など調整の難しいところもあるかと思われますが、インターネットの醍醐味の一つである多様な情報へのリーチ、音楽でもぜひ実現してほしいところ。本当に「えっ?これもあるの?!」といった楽曲に対しては、1曲200円に捕われずに払ってしまいそうです(笑)。ちなみにこれまでの利用はしゅうさえこ「あめふりくまのこ」と、ダーク・ダックス「銀色の道」でした。今後拡張されていくであろうiTMSのラインナップ、ジャンルや好みに合わせた新規取扱い曲の紹介やセレクションなどを行うサイトも期待できそうです。

 


6/11

 

インナーイヤーモニター関連のカスタムからほぼ趣味で始まった(笑)企画でしたが、ここのところ大分製品化が進み、補聴器向けイヤーモールドと、騒音抑制用のイヤープラグについては発売と相成りました。

一連の製品群シリーズ名として「Fit Ear」と名付け(ベタですが・・・)、上記に加え、イヤーレシーバー用シリコンイヤーモールド、プラスティックシェル型イヤーレシーバーを開発中。これらについてはもう少し時間がかかりそうですが、まずはオーダーメイドイヤープラグをご紹介いたします。

 

耳がたを採取して製作する軟質シリコン製イヤープラグ、「Fit Ear EP01」。カナルサイズですが、平均値で30dBを越える減衰が得られます。取り外しと左右耳の識別を兼ねたハンドルは、コード取り付けにも利用されます。

左右接続用のコードはイヤープラグハンドルに固定され、クリップで後ろ襟などにとめればどちらかの耳だけを外して使うようなケースでも安定して使用可能。

こうなると、ようやく「製品」になった感じです(笑)。

ハンドルには小さな突起が付与されています。

取り付けの際はこのハンドルを突起が人さし指にくるように親指とでつまむと、イヤープラグが所定の向きになります。

これまでの補聴器用イヤーモールドで得たオーダーメイド製品の出し入れ方法について、かなり現場でも方法を検討。イヤープラグにも反映されました。

 

様々な環境で生活する現代のライフスタイルが生んだ需要からか、耳せんは現在、既製のものがかなりの種類販売されています。発泡ウレタンやシリコンチップなど、レディーメイドのものは手軽・安価のため、愛用されている方も多いのでは。

補聴器でも同様の既製のものがありますが、補聴器のように長時間使用する製品では、レディーメイドタイプは気密性が低いことと加え、長時間装用で耳が疲れる、痛くなるという問題が生じてきます。

耳を封鎖するため、発泡ウレタンやシリコン既製耳せんでは、その弾力を活かし「小さい状態で耳に入れ、耳の中で元の形になる」ことで耳を塞ぎます。このため、耳に収まっている間、耳の穴を押し広げようとする力が継続的に加わります。短時間であればそれほど問題はありませんが、時間が経つにつれ、耳が重い感じとなり、疲れやジンジンとした痛みとして現れてきます。

耳がたを採取して製作するタイプでは、耳あなに収まると、耳あなへの力がかからなくなるよう製作されます。これは耳の密閉を耳あな全体を用いて行うためですが、一部分に負担が集中することがなく、疲労がでにくいこととあわせ、高い密閉性を得ることができます。

通勤電車の中や仕事・勉強に集中する際などに利用される耳せんですが、こうした「プライベートな静環境」の確保とあわせ、工場や音響現場など、過大な音にさらされる作業環境においても、聴覚保護のサポーターとなります。聴力低下で補聴器などによる回復が最も困難なものの一つが騒音性難聴。音声信号をキャッチする内耳の有毛細胞の強大音による変質や破壊を防止するには、耳せんなどで環境音を抑制する以外に方法がありません。

音声情報の入口として重要な役割を持つ耳ですが、これまであまり関心を持たれてこなかったというのも事実。自分をふりかえっても補聴器を扱っていながら、かなり狭い範囲でしか考えていなかったのではと自省しつつ、これまでの補聴という側面に加え、音楽鑑賞や聴覚保護、ライフスタイルへの適合といった様々な角度から耳や音に関連していければと考えています。


2/17

 

大変バランスが良く、本体自体にはなかなか手の入れどころがないMac mini。一ケ所だけ気になっていたところを少々試してみることに・・・。

 

天板の白とアルミのシルバーが基調となるMac mini。単純な構成だけに、天板の交換でかなり雰囲気がかわるのではと、木調を試してみました(拡大)。

当初チェリーの板を探してみましたが、どうしても厚さの関係でソリの問題が。今回はクラフトN様でお取り扱いのツキ板を入手し、取り外した天板に加熱接着させることに。厚みが約0.5mmのため、エンドミルを用いて天板下側をおおよそ厚み分をさらい、なんとか良い位置に(拡大)。

こちらのツキ板ですが、天然木をスライスし、接着剤を施したタイプのため、仕上げ時に角部を軽くサンドペーパーでさらっておくと、なかなかの結果に(拡大)。

 

白&シルバー基調となっている最近のアップル製品。アルミを陽極酸化処理、という手もあるものの、やはりプラスチック部分をなんとかしたいと考えていましたが、この厚さの板材で見た目もとなると、どうしてもソリの問題が。

車のダッシュボードやスピーカーなどで利用される、天然木製のツキ板をクラフトN様にて見つけ、これを試してみましたところなかなかの仕上がりに。少々予想していたチェリー色と違うのは同店サイトにも説明がありましたが、ニスなどで追って調整を・・・。

ツキ板の厚みはおよそ0.5mm程度ですので、そのまま貼ってしまうと浮き上がりが生じるため、天板下面のアルミ匡体にあたる部分をエンドミルで全周少々切削し、概ね良い位置に納めることができました。

接着はアイロンなどの加熱により行いますが、そのままでは天板の変形の可能性も。天板を外し、若干大きめに切ったツキ板を天板に接着し、熱が取れたところで反対側からカッターで余剰分をカットしました。

アップルマークは消えてしまったものの、大分雰囲気が変わったでしょうか。アップルマークは焼き印あたりが似合いそうですね(笑)。


2/4

 

Macの車載企画、カーステレオをiTunes化というテーマとしてはとりあえず完了。今後DVD視聴なども検討してみたいと思いますが、今回は既存のシート内蔵スピーカーを利用する前提で、BOSE 1705][を入手し、2ch再生となりました。

 

小型・強靱のBOSE 1705][。設置場所を選ばず、シンプルながら左右独立の再生音量調整を持ち、使い勝手はなかなか。スルーの出力もあるため、次はサブウーファーか・・・(拡大)。

 

アンプとMacの接続は試しも兼ねてAirMac Expressを利用し、AirTunesにて再生をしてみましたが、ワイヤーが一本減るのは非常にありがたい反面、システムの音量設定を反映しないためボリューム調整をちょいちょい行いたいという場合に、アンプ側で変更する必要が。またDVD他音源を飛ばすことができないため、こちらは有線に変更することとなりました。

とりあえずアンプの固定作業を残したまま試用のため近所を走ってみましたが、操作感は非常に良好。640×480サイズであれば、曲名なども十分に視認でき、ちょっと信号待ちの時など、プレイリストを変えて曲を選択といった作業も簡単に行うことができました。iTunesのインターフェース、カーステレオ用としても非常に秀逸です。

1705][自体もチョイスとしては良好なようですが、ヘッドレスト内蔵スピーカーが少々プアなことは否めず、同アンプのスルー出力を利用し、納まりのよさそうなサブウーファーを調達し、バランスを取ってみたいと思います。

システム環境設定・省エネルギーにてディスプレイのスリープを5分程度に設定していますが、夜間の運転にはかなり効果的。迷光が無くなり、バッテリーへの負担も抑えられそうです(笑)。

曲送り、一時停止などの作業は本体キーボードから行っていますが、Griffin Technology社「AirClick USB for Mac and PC」の出荷を現在待ち中。これをハンドルに固定すれば、かなり使いやすいシステムになるのでは。


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Shure E3c用のシリコン製イヤーモールド、試作を行っていましたが、なんとか安定した維持と密閉性の得られるものが完成、しかしまだまだ課題も・・・。

 

E2cでは先端部分のみでもある程度の維持を得ることができますが、E3cでは先端部の径が細く安定が得にくいため、本体パイプ部まで包み込む形態にしてみたところ、外れにくく密閉感も高いイヤーモールドが得られました(拡大)。

 

E2cに対し、かなり小型化がなされているE3cだけにインストールは簡単と思いきや、問題になったのはレシーバーの全長。耳の入口にあるくぼみ部分「耳甲介腔」に本体部を納める作りになっていますが、欧米人に比べ耳あなの小さい日本人では、この長さがイヤーモールド製作を難しいものにしています。

また、どうしても鼓膜からの距離が離れがちになるため、標準でセットされている音響抵抗は外した方が良い模様。そのままですと、高域の減衰が現れてくる様です。

しかしうまくセットできれば、標準チップでは得難いしっかりとした低域をレスポンスよく再生することが可能なイヤーモールド。小さいことに加えて、細く、縦に平べったい耳あなの多い日本人の耳に適合させる上でもメリットが大きく、硬質にはなってしまうものの、現在レシーバーを耳型から製作するシェルに納めたオーダーメイドインナーイヤーモニターを準備中。来週あたりレシーバーが到着するとのことで楽しみにしております。


 

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車載(というより車用)マシンとして用意した物件ですが、車内で利用してみたところ、思いのほか好調です。

 

ギリギリではありますが、ハンドルの下にスペース発見。(ひざの上ですね、笑。拡大)通常の車であれば、もう少しゆとりがあるかと思いますが・・・。

少し頭をずらす必要はあるものの、ダッシュボードの液晶ディスプレイにて文章作成が十分可能でした(拡大)。

 

キーボードを用いる作業が車内でどれ程必要かという問題はありますが、スリム化したこともあり、ハンドルの下でのキー入力がギリギリ可能。液晶ディスプレイは640×480まで解像度を落とせば、テキスト打ちが座った状態で十分にできるレベルです。用途的には出先でのメール返信あたりですが、運転席に普通に座ったまま作業ができるのは思いのほか快適です(本来はスピードメーターと入れ替えたいところではありますが、笑)。

トラックパッドもなんとかOKですが、JIS配列ですと個人的にはキー入力時に手がふれてしまうため、銀座到着後にASCIIと交換、とりあえず車載企画終了ですが、次は音関係をどうするか。音楽再生でBOSE1705あたりをシート内蔵のスピーカーに結線するか、もしくはDVD視聴をにらみ、サラウンドとするか・・・。


 

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取りあえず完了したMac miniの車載企画ですが、実際に載せてみるとポインティングデバイス/インプッドメソッドの点でどうしても難しいところが。また極めて個人的理由で、防犯(車に鍵がかからないため・・・、笑)対策も必要ということで、取り外しがスムーズなことも条件として加えマシンを再考してみました。

 

結局これか、という話もありますが、Apple ][cを狙ってみました(笑、拡大)。

ヒンジ部より上を外しましたがそうなるとAir Mac Extremeのアンテナの置き場に困るため、ヒンジ部の空間にねじこんで、ヤッツケでカバーをスクラッチしてみました(拡大)。耐久性にはかなり不安が(笑)。

 

キーボードとポインティングデバイスを持ち小型で万一の電源オフに対応、消費電力が小さくて・・・と、考えていくと、やはりこれがある意味理想なのかも知れません・・・。

ベースマシンは液晶が割れたiBook G4 800をヤフーオークションにて入手、ディスプレイを外してメモリを増設、AirMac Extremeカードを挿した時点で「さて、どうするか・・・」。アンテナの収容方法に逡巡すること5分、ヒンジ部の無くなったスペースにアンテナを押し込み、ヤッツケのスクラッチでカゴを作ってみました。

起動時にどうしても外部出力のタイミングが遅れるため、スタートアップ画面は一部見れませんが(笑)、とりあえず動作はOK。車内の接続は電源と音声ですが、音関係は近々AirMac Expressを車ステレオ側に設け、無線接続を準備中です。

ここまでくると「ノート積んだ方がはやいでしょ?」というご意見、一言も返す言葉がございません・・・。


 

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先日取りかかった車載Mac、ようやく作業完了しました。

 

昭和54年式スズキジムニーSJ10。2サイクル3気筒550ccのエンジンLJ50が絞り出す馬力は27HPとかなーり非力(拡大)。しかしながらMacintosh Garden【め】氏実兄あにーそんにより譲り受けた同機は程度が大変良く、DANBOさん指令による千葉ー名古屋往復にも成功しています。

インパネにあった計器類を下に移動し、なんとかスペースを確保することができた7インチワイドディスプレイ(拡大)。電源とシグナルの配線を待っていましたが、日曜の休みでようやくフィックス完了。

ついにiTunesベース(というよりそのままです)カーステレオを実装することができました(拡大)。しかしやはり、かなり不自然、という話が・・・。

マウス&キーボードはガンタイプのトラックボールにシリコンのフレックスキーボード(拡大)。用途的にはベスト、と思えたこれら機器も、使ってみるとトラックボールは製品的なクオリティーの問題、キーボードは設置場所がしっかりしていないとかなり入力が厳しいことが判明し、早速次の候補を・・・。

外光の影響を心配し、シェードをつける予定もありましたが、思いのほか視認性は良好(拡大)。

画像解像度を640×480に設定したところ、とりあえずは良い感じで操作ができました(拡大)。あとはもう少し精度の良いトラックボール他ポインティングデバイスがあれば・・・。タッチパネルも選択肢のひとつではありますが、専用インターフェースを用意するならともかく、iTunesを利用する前提ですと、かなり選択にストレスがあるかも・・・。

12V-100Vのインバーターは300W定格のものを用意。アンペアメーターを見ながらの作業でしたが、液晶+Mac mini動作時でも安定した値を示していました(拡大)。接続はバッテリーから直結(電源落とし忘れ注意)で、とりあえず運転席右下足下に設置。

昨日の続きで天板が外れたままのMac mini(拡大)。正直なところ、どんなスペースにでも設置できそうです(笑)。

 

なんとか運転時動作確認まで完了しましたが、これがなかなか快適。画面サイズと作業環境から用途的にはかなり限られるかと思いますが、iTunesインターフェースのカーステレオはかなり魅力的です。他にもカーナビゲーション、ネット端末といったあたりが守備範囲になりそうでしょうか。

しかし、今回の作業で分かった点として、モバイルコンピューティングを実践する上で必要になるのは「ディスプレイ」と「AC100V電源アウトレット」だけ、ということ(笑)。カーナビの普及から、液晶ディスプレイが搭載されている車はどんどん増えていますが、今後はぜひ外部入力端子の実装を希望します。また容量にゆとりのあるACがあると、かなりのことは車内でできそうです。ネット接続も考えれば、携帯電話の接続も標準規格化が待たれるところ。

Mac miniをあえて使っての車載でしたが、愛車には鍵がかからない(というより鍵がない)ため、さすがに載せっぱなしには問題が・・・。現在取り外しを前提とした車載用小型マシン(かなり怪しいな・・・)を準備中です。


 

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ようやく到着したMac mini。さっそくWindowsマシンとスワップしてみました(笑)。

アップルストアにて現物を見ていたものの、やはり「小さい!」というのが第一印象。若干ケーブルのさばきは必要なものの、まず置く場所を選ばず、試しにおいてみた銀座7F作業場でも問題なし(笑、拡大)。

まずは動作チェックをかねて、Windowsマシンから接続を切り替えましたが、省スペースというより、ほとんど周辺機器サイズで置き場所を選ばず、作業スペースを占有することがありません。置き換えはもちろん、置き増し(?)用途にも非常に良い選択肢になりそうです。

とりあえず改造系ということで、ばらしてみたかったのがコチラ(拡大)。

天板は基本的にフリーで、裏側のシールドに設けられた小さな孔に、沢山の突起がさしこまれた状態で溶着されています。これをカーバイトバーで軽く頭を落とすと、上下に分かれて外れます(拡大)。

天板を外して組み込んだ状態(拡大)。固定用の爪が一列に並び、ケース内面に設けられたスリットにはまり込んでいる様子が分ります。

底面のエアギャップはほとんどないながらも、差し込んでいくと思いのほかざくりと入っていきます(拡大)。使用したのは歯科技工所っぽく石膏スパチュラ。

ざくりとはいってもアルミケースには段差があるため、差し込めるのはこの深さまで(拡大)。

差し込んで柄を外側に倒していくと、差し込んだ位置を中心に扇形に爪が倒れ、スリットから外れていきます(拡大)。スパチュラでは少々幅がせまいので、スクレイパー、またはステンレス製のフライパン返しあたりがよさそうです。

完成度が高く、ここのところ「何かできないかな?」というツッコミ所が無くなってしまったアップル製品、久しぶりにちょっと遊びで手を入れる事ができそうなのが天板。うーん、チェリー材を買ってきてポリフォルムの机とお揃いにしてみようかと・・・(笑)。

大変コンパクトにまとめられたマザーボードがCubeを思い起こさせます。CPUはI/Oポート手前に置かれ、排気スロットより排熱されます(拡大)。

マザーボード裏面。吸気は底面四方のスリットより行われますが、初熱源の一つであるグラフィックチップには、底面カバーに設けられるシールドに熱を拡散させることで蓄熱を緩和している模様(拡大)。

搭載されるCPUはモトローラ社製G4チップ。表記は「MC7447B-HX1250QD-QQG0448-53L25S-FTEQQD」(拡大)。

ファン内蔵ということで動作音も気になるところですが、ちょっと使用した限りではまったく気にならない(というより聞こえない)レベル。事務所の環境ではありますが、排気スリットに耳を近付けるとかすかに聞こえてくる程度でした。光学ドライブなどを利用するとまた状況が変わるかもしれませんが、個人的には十二分に静音マシンです(笑)。

冷却に利用されるDELTA ELECTRONICS社製シロッコファン「BFB0612HB」(拡大)。アップルのパーツNoが併記されています。メーカースペックシートによれば最大回転数は4800rpm、この勢いになると、ちょっと音が激しくなってくるか・・・?

動作スピードについてですが、現在メインで使用しているPowerBook G4 17"との比較ならばかなり軽快か。用途に応じてというところではありますが、一般的な利用でスピード不足に悩むことはしばらくなさそうな印象です。

個人でのアップグレード交換が物理的に可能な箇所はハードディスク、メモリ、光学ドライブといったところ。AirMac Extreme、Bluetoothについてはドーターカードが必要なようで、ご利用の向きはBTOにて追加をお忘れなく。

構造は省スペースと組み立てやすさを非常に高水準で両立しています。使用するネジも大変少なく、組み立ては数分で可能でしょうか。特にハードディスク、光学ドライブ、冷却ファンが固定されるフレームは3本のネジを外すだけでマザーボードから分離が可能で、ケースのオープン方法に若干のコツは必要なものの、メンテナンス性の高い作りになっています。

ウィンドウズマシンとの価格の比較といったことも話題の一つのようですが、単なるハードウェアとしてではなく、付属するiLife 05他アプリケーションを利用する環境と考えると非常に安い価格設定では。ウィンドウズ環境で統合された同様のアプリケーションが存在しないため、アップルサイトiLife紹介ページを見て「こんなことがしたい!」と感じられる方であれば、すでにウィンドウズユーザーの方、初めてパーソナルコンピューターを購入される方の両方に受け入れられるのではないでしょうか(社員向け推奨機種はしばらくこれになりそうです)。

パッケージが非常に小さいというのもある意味魅力の一つでしょうか。取扱い店舗としては在庫スペースの圧縮となりますし、なによりユーザーにとって電車でも持ち帰ることができるのは、モチベーションを維持したままスタートを切る事ができます。キーボード、ディスプレイ、マウスが新規で必要になる場合でも、自由な選択肢を持つ事ができると考えると、また別の楽しみが出てくるのでは。

以前PowerMac G4 Cubeにより実験的に行われた新マトリックスですが、数年のブランクを経て、Mac miniとして再登場することに。Cubeの持っていた省スペース、高いデザイン性、ハイスペック、静音性というコンセプトを継承しながら、Cubeが「失敗」に終わった大きな要素「価格」を劇的に抑制することで、単なる再登場ではない新たな市場を作り得る製品となったように思います。

エントリーマシンとして、ウィンドウズからの乗り換えとして、家庭内のセカンド・サードマシンとしてといったニーズだけではなく、サイズ,静音性を活かしての店舗/オフィスでの利用、省スペースサーバとしての利用や、価格を活かして車載用PC、防犯システム、工場などでの単機能マシン、トイレ専用PC(笑)他、様々なアイデアも実現できそうです。


 

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日本でも登場間近となったMac mini。設置スペースがCDケースなみというサイズと魅力的な価格設定から、これまでにはない使い方も考えられそうですが、ウェブ上で語られるその使用方法の筆頭が車載の模様。というわけで、miniの到着を待ちつつ、とりあえずディスプレイを載せてみました(笑)。

愛車スズキジムニーSJ10に搭載してみた7インチワイド液晶。解像度は1024×768と十分ながら、ワイド解像度への対応が・・・(拡大)。

昭和54年製ツーストロークのジムニーに液晶ディスプレイというデジタルガジェット搭載の結果は、ご覧の通り円谷プロテイストに(笑)。miniの搭載自体はサイズがサイズの上、ケースが厚手のアルミでタップがきれるため問題はないものの、どうしても電源確保に不安が。miniの到着前から次善の策を検討しております。


 

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Macworld Expoにて発表、現地では即日販売開始となったiPod Shuffle、国内での発売は1/15とのことでしたが、アップルストア銀座にてごく少量14日販売分があった模様。しかし10時半頃に同店にて在庫をお尋ねしたところ、すでに完売で次回入荷については未定とのお話でした。このフライング(?)販売、アップルストアのみだったようで、秋葉原LaOXあたりでも15日発売とのことでした。

 

iPod関連の充実に合わせ(便乗し?、笑)、須山補聴器でもオーダーメイドレシーバー群を試作、これまではカスタムや既存製品に取り付けるイヤーモールドだけでしたが、ようやく部品調達の目処がつき、フルオリジナルの製品ができることに。とはいえ、再生内容の追い込みで、秋葉原にて部品探しが続いております(笑)。近々モニタ販売が開始できるのではないかと・・・。

 

iPod ShuffleとともにExpoの話題をさらったMac miniですが、キーボードなどアクセサリの同梱を極力排し低価格とシンプルなパッケージ、加えて買い替え・買い増しの場合には機器の置き換えや共用により、作業スペースをもミニな匡体と合わせて侵食しないといった野心的な構成に。とはいえキーボードがやはり必要という方向けネタとして、秋葉の湘南通商でアップル現行のUSB JISキーが3,635円(だったかな・・・?)と、かなりお買得な価格で出ていました(パッケージはビニール包装のみ)。マウスやその他アップル系アクセサリが唐突に出るお店ですので、秋葉にお出かけの際はチェックしてみて下さい。

こちらの件ですが、すっかり気がつかづにおりますが、高橋様他よりご指摘をいただき(ありがとうございました!)、現在Apple Keyboardは3,570円(3,400円+消費税)となっています。新価格への対応だったようですが、慎んで加筆させていただきます。

(Keita Suyama : Chief Editor / Yes! We're Suyama Dental Lab.)

 

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