11/1〜12/31

 

12/24

 

補聴器の方で販売店兼ラボとなっております銀座店、年末に店内改装を行い、1Fがガラス張りだったものをショウウィンドウ化することに。4Fは補聴器の環境音下での効果確認、イヤープラグの装用チェック用の部屋としましたが、少々方向が外れてしまったような・・・(笑)。

補聴器装用時の環境音下での効果確認を主目的、として企画したのですが・・・?思いのほか広く見えるのは、Nikonの17-35mm広角レンズのおかげです。

しばらくオフィスに鎮座して激しく無駄な場所を占有しておりましたALTEC A7も、ようやく所定の位置に。アンプはサンバレー「SV-2 Ver.2003」。レスポンスの良い音で下が苦手なA7もよい具合に鳴っておりますが、やはり高域不足は・・・。スーパートゥイーターを物色か?

2F、5Fの対面スタイルと異なり、なるべく広いスペースが利用してもらえるよう、コントロール系をデッドスペースとなりがちな外階段前に移動。中央のiMac G5をリモートで操作予定ですが、うーん、いったい何屋なんでしょうか・・・?(モデルは補聴器・上岡さん)


 

11/18

アメリカ・シカゴにてプロフェッショナル向けインナーイヤーレシーバーを提供しているセンサフォニックス社の製品で「ProPhonic SOFT 2X」というスーパーヘビー級レシーバーを入手しました。

 

センサフォニックス社はオーディオロジストであるマイケル・サントゥッチ氏により創設されたプロフェッショナル向けイヤレシーバーメーカー。周囲の音を耳にぴったりとフィットするイヤーモールド部で抑え込み、そこに適切な音量のモニタ音を加えることで、騒音難聴から耳を守るという思想によるもの。音質もプロフェッショナルユースを前提とした内容です(拡大)。

宇宙飛行士のイヤモニターとしてNASAとの共同開発が行われたシリコン素材を利用。これに高域/低域用に2つのバランスドアーマチュア型レシーバーが組み込まれます。長時間の利用でも耳に負担が少なく、音質も大変フラットながら解像度の高い音が得られます。チューブとの兼ね合いでか低域でゴリゴリしたようなベースラインは少し角が取れるようで、このあたりは多少好みが出るかもしれません(拡大)。

セット内容はこの通り。ツアーなどでの利用を前提とした製品で、ウォータープルーフ、かつ踏み付けても中を守る強靱なケースに納められています(拡大)。

 

耳型を取りオーダーメイドで製作されるProPhonic SOFT 2Xは、耳に大変よく馴染むシリコン材質が利用され、長時間イヤーレシーバーを装用必要がある場合、強力な味方になります。音質的にもクセがなく、下から上までフラットなものですが、このあたりもモニタリングレシーバーとしては必要条件。スリムなケーブルは耳の後ろから頭の裏側を通す事で、ステージアクトでも目立たずに装用が可能です。

センサフォニックス社社長、マイケル・サントゥッチ氏は、難聴者の方に対し補聴器などの機種選択、フィッティング、調節を行うため資格者「オーディオロジスト」で、それ故レシーバーでは「騒音から耳を守る」という思想により製品開発が行われています。

強大音環境でのモニタリングはそれ以上の音圧を鼓膜に届けなければならないため、聴覚に大きなダメージを与えるリスクを孕んでいますが、まず耳を密閉することでモニタリング環境のノイズ成分を抑制し、その上で適切な音量のモニタ音を耳に伝えるというのがその考え方。インナーイヤーモニターによる聴覚保護という考え方はオーディオロジストならではのアプローチです。

第一のテーマとなる聴覚保護はもちろん、S/N比の向上による適正なモニタリング、ステージ上でのフィードバックリスク回避、ステージアクトでの不可視性など多くの利点を持ち、同社のクライアントリストには錚々たるメンバーが名を列ねています。

センサフォニックス社は日本法人の準備を行っており、現在幕張で開催されている国際放送機器展「Inter Bee 2004」に出展。製品展示、試聴の他、耳型採取サービスなども行っていますので、音を職業とされる方はチェックされてみては。

 

色々と試作を進めているインナーイヤーレシーバーですが、ウチではコンシューマ向けレシーバーでもう少し手軽に利用できるものをと、ソニー「MDR-EX51」、Shure E2c用のカスタムイヤーモールドを製作してみました。

 

こちらはShure E2c用カスタムイヤーモールド。若干固めのシリコン素材を利用していますが、装用感はなかなか(拡大、あれ?刺さってないな・・・)。

単純な差し込み式として強度の確保とコストの抑制(笑)を狙ってみました(拡大)。

こちらはソニーMDR-EX51用で製作したもの(拡大)。

付属のイヤチップと交換して利用します。これはシリコン一体のタイプですが、材質の柔らかさによってはロック機構も社長により開発澄み(拡大)。

 

当初E2cで試作を行ってきたシリコンイヤーモールドですが、ハードシェル,E3cやER-4Sなどでの組み込み型を試し、ようやくコンシューマ向けで販売できそうなタイプまで製作が進みました。

組み込み式の利点としては、レシーバーを鼓膜に可及的に近付けることができるため、レスポンスの向上、プアかつ不明瞭になりがちな低域を余裕を持って再生できるという点がありますが、やはり毎日使うポータブルプレイヤーとしては、交換が簡単にできることが理想。また現場での緊急修理が必要という場合にも対応できる製品をと検討しておりました。

どうしてもオーダーメイド製品のため、両耳で2万円から3万円程度にはなってしまいそうなのですが(現在コストダウン方法検討中)、利用するレシーバーが比較的入手しやすい価格のため、トータルでは組み込み型までいかない金額で、個人の耳に合わせたカスタムイヤーレシーバーを提供できそうです。これから友人関係他何名かにモニター依頼を・・・。


11/6

iMac G5で発生していたノイズですが、本日リリースされたアップデート10.3.6にて解決した模様です(Ryuさん、ありがとうございました!)。ソフトウェア的に対策ができたようですが、残念ながらアップデート詳細の中で同件は触れられておりませんでした(笑)。

 

DiGiCAME'S」けんびしさん(お世話になっております!)より、PowerBook G4 15" アルミのハードディスク交換依頼があり、試しにとやってみましたが、これが結構難解。PowerBookアルミシリーズで12インチと17インチに準ずるものかと思って始めたのですが、やってみるとスロットローディングのドライブ回りの固定方法がかなり厳しい感じ。バラす際の試行錯誤が後々になってボディーブローのように効いてくることとなりました(笑)。

 

ネジの配置などは12/17インチと同様ですが、スロットローディングの光学ドライブの位置が、15インチでは匡体下側で受けており、補強はされているもののアルミが切り抜かれた同箇所はかなりべにゃべにゃ(笑)。ここをなんとかパチンと外し、概ね作業完了と思ったのですが・・・。

ハードディスク横に見えるサブウーファー。

IDEのコネクタを外し、ハードディスクを止めるブラケットのネジを抜き・・・

ブラケットを取り外してフリーになったハードディスクを傾けて・・・

スピーカーケーブルを逃げながらハードディスクを取り外します。

逆手順でさてパームレストをはめ直そう、としたところ、スロットローディングドライブ位置で3箇所固定するバネが不適合ではまりきらず、というトラブルが・・・。

パームレストを外す際に、後側(ディスプレイ側)を持ち上げて引き抜こうとしたのが災いし、バネが屈曲部分から延びてしまった模様。この位置はネジではなく、このバネのみで位置出しと維持をしているようで、どうもぷかぷか浮いたような状況に・・・。

 

どうやらパームレストを取り外す際、手前側を固定するバネを延ばしてしまったようで、所定の位置に戻らないという状態に。バネの長さを調整し、傾きを整えるなどしたものの、かなりシビアな作業となり、イマイチ戻らずという結果になりました(けんびしさんのなのでまあいいか、ということに・・・笑)。

その後けんびしさん本人が布をあてたペンチで「ぐっ!」っと押し込んだところ、パキッっという音とともに復活したとのことでホッとしておりますが、この部分、歪んでしまうというリスクがあるために、作業としてはあまりお薦めできないようです(パームレストを外す際には、排気孔付近に手をかけて、前方向に押し出すように外していく必要がありそうです)。

(Keita Suyama : Chief Editor / Yes! We're Suyama Dental Lab.)

 

この前の記事へ

 

メニューへ