2/1〜3/31 3/26
更新が滞っておりますが、須山補聴器のイヤーモールド職人、日野原氏により、Shure E3c用のイヤーモールドが完成。非常にコンパクトに作る事に成功しています。
Shure「E3c」では、E2と比較し音導孔が大幅に小径化され、本体も大変小型。この特徴を活かし、なるべく鼓膜付近まで音出口を近付けようと、CICタイプのイヤーモールドを検討しておりましたが、須山補聴器イヤーモールド職人、日野原"MAD"直樹氏がやってくれました。
安定した装着、外耳道骨部付近までの延長とを両立させたイヤーモールド。耳に納めるとここまでスマートに入ります。 E3cは大変解像度、再現性ともに高い優れたイヤレシーバーですが、大きな入力で生じやすいクリッピングとあわせ、超小型ならではの弱点があります。
E2では本体サイズが大きく、本体後方部が耳甲介腔内で耳輪脚と対珠に挟まれる形で安定するのですが、E3cでは本体を支える箇所がイヤチップとケーブルのみとなるため、イヤレシーバー本体の位置が非常に不安定となります。
この位置の変化が、音の変化として表れるため、場合によっては頻繁にイヤーレシーバーの位置を調整する必要があります。
イヤーモールドを用意したことで、この位置関係の不安定さが無くなり、また外耳道への圧迫負担を減らしつつ密閉性を向上させることが可能に。またイヤーモールドの骨部外耳道付近までの挿入により、外耳道残存容積を抑え、同じボリューム設定でも鼓膜面上音圧が上昇し、ゆとりのある再生を実現しました。
と、マニアックな内容ではありますが、使ってみると大変良好。ボトムがしっかりしていながら、より軽快となり、これまでは「もう少し・・・」と上げてしまうとクリップしていた出力も鳴りを潜めました。
イヤーモールドによる音響特性が確定したため、次は音響抵抗の調整を・・・。
2/28
25日発売となったShureのインナータイプイヤーレシーバー「E3c」。シェルサイズが大幅に抑えられたため、イヤーモールド適用の自由度が拡がったのではと、テストで入手してみました。
Shureの新しいインナータイプイヤーレシーバー E3c。(拡大)。
セットはケース、シリコン/低反発スポンジ製のイヤチップ、取扱説明書他(拡大)。
イヤーモールドが付いてしまっていますが、サイズはE2と比較すると大変スリムに。音道もかなり細くなっています。付属のイヤチップ、フィット感ははなかなか良好なのですが、シェルが小さくなったため、本体全体の安定はちょっと微妙(笑、拡大)。
音道には、音質調整と耳垢侵入防止と思われるダンパーがセットされています。ちょっと抵抗値が大きいか?後程番手を変えて試聴を・・・(拡大)。 試聴をして感じたのは、バランスド・アーマチュア型ドライバーの恩恵か、入力に対する音圧のレスポンスが非常に速いこと、周波数成分としては装飾のないニュートラルな音であることの二点。
大きな出力では、高域部にクリップが生じることがありましたが、これは前出のレスポンスの良さにも由来しているのかも知れません。適正音圧で聞いていれば、再現性の高い音が得られ、いつまで聞いていても疲れない、といった感じを受けました。
反面、高出力を求める方にはちょっと不向きか?iPodなら5〜6割くらいのボリューム設定が良いようです。音源もこれまでは不満がなかったもののアラが見えてしまうといったことも・・・。
個人的に音楽を聞くのであれば、正直なところ現状ではE2の方が好みのようです。E2もニュートラルな音質ではありますが、E3cではさらにフレが無い音が得られます。レコーディングやPAの現場での利用から派生しているだけに、個人ユースでは判断の分かれるところでしょうか。しかし音楽ならもう少し別の音源で、また映画などの視聴でも試してみたいという気持ちが・・・。
デザインについてはシンプルで耳に納めやすい形状。Shureの取扱説明書には、イヤーモールド利用が可能なレシーバーとしてE3cがチェックされていますが、先程シリコンでコアを取りましたので近々挑戦を・・・(小型化と外耳道残存容積縮小を追求してCICにするか、低域を狙ってフルカナルにするか・・・)。
イヤーレシーバーやヘッドホン、スピーカーの評価は、個人の好みとソース、リスニング環境に大きく左右されますが、イヤーレシーバーとしては高額なE3c、「高いから良い」と思って購入すると、意図しない結果に終わるかもしれません。できれば試聴のできる環境で、好みの曲が入ったiPodをお供に、自分のニーズをE3cが満たすものなのかを確認した上での購入をお薦めします。
2/25
TransPodデジタルですが、昭和54年生まれの愛車、スズキジムニーSJ10の激しい振動(笑)で時折シガーライター部の接触不良が発生。対策としていくつか用意されているアームのオプションから、固定式のものを利用し、ダッシュボードに直付けを。
リーフ&リジットに軽い車重、ブリジストンジープサービスという組み合わせを持つ愛車SJ10は、砂地や河原に持ち込むと驚異的な走破性を誇りますが、一般道では台車同然(笑)。ちょっとした継ぎ目などでもショックを拾いますが、これが続くとシガーライター接点に空きが・・・。操作性も勘案し、ハンドル右に固定しました(拡大)。
SJ10ですが、幌モデルで鍵といったセキュリティはグローブボックスのみのため、着脱は可能にする必要が。また打点もなるべく安定性を保つため、アルミ土台を製作しポストで沈み込ませました。(拡大)。 配線は12Vに直結し、ダッシュボード内に納めています。もう一台のワゴンRに別アームを用意しておけば付け替えも簡単。しかしiPod miniも入手したため、近々もう一台TransPodデジタルが必要に・・・?
年令とともに音楽を聞くということが少なくなったように感じていましたが、iPodを車で聞くようになってから、当たり前に音楽を耳にする機会がグッと増えました。明日聞く音楽の準備をしたり、オーディオセットを揃えたりといったことが億劫になっていたこともあるかと思いますが(笑)、裏をかえせば気軽に聞ける環境があれば、これまで以上に積極的に聞いているようにも・・・。
iPodの利点としては、どこにでも自分の好みにあった音楽を持ち運べるという点がありますが、時と場合によりイヤーレシーバー、カーステレオとアウトプットを用意しておくと、シームレスな音楽環境構築が可能。自宅用としてはPBG4にUSBオーディオ経由で出力していますが、寝室ではiPod専用にTIMEDOMAIN miniを用意してみました。
寝室は荒れ放題のため(笑)会社に持ち出してみましたが、静かな環境で聞くスピーカーとして愛用しています(拡大)。ボリュームを直感的に調節できるアナログのつまみもナイス。
iPod miniシルバーとのマッチングは良好(拡大)。設置場所を取らないため、トイレのようなデッドな環境でも利用可能?自宅ならヘッドホンという選択肢もありますが、あまりガンガン行くというのでなければ、オープンのヘッドホン的にTIMEDOMAIN miniを使うのもなかなかです。 2/24
iPod miniをTransPodデジタルにて利用してみましたが、動作に問題はなし。アタッチメントを用意してあげれば兼用で利用できそうです。
iPod 2にて愛用しているTransPodデジタルにiPod miniを挿しこんで試用。底の形状とサイズが異なるため、安定性を欠くものの、I/Oはコンパチで問題なく使用できました(拡大)。
とりあえず手近なもので、アタッチメントとして付属のクリップをカット。前後方向の位置はこれでOKなのであとは揺れ防止策を検討・・・(拡大)。 2/23
20日発売となったiPod mini。ご存じマックメム、猪川さん経由で本日到着し(ありがとうございました!)、取急ぎバラしを・・・(笑)。
すでにiPodloungeにてバラし報告がされているようですが、とりあえず・・・(拡大)。
内蔵されるハードディスクは日立グローバルストレージテクノロジーズ社製「マイクロドライブ3K4-4」(拡大)。
BUFFALO社USBカードリーダー「MCR-6U/U2」でマウントしてみたところ、無事認識。ボリューム名はiPodでした(拡大)。
電池は三洋GSソフトエナジー株式会社製リチウムイオンバッテリーでモデル名は「EC003」(拡大)。
ホイール部は全体をゴムで受け、上下左右位置で沈み込み、その四方裏と中央部ににはスイッチが配置されています。(拡大)。
iPod mini基板表面(拡大)。
iPod mini基板裏面(拡大)。 とりあえず分解してみましたが、当初ペラペラかと思っていたケースが非常に強固に作られていることに驚きました。本体重量を勘案すると、iPod/iPod2と比較し、落下などへの耐性は大きく向上しているように思われます。
肝心の使用感はかなり良好。まずは「小さく軽い」というのがファーストインプレッションでしたが、使ってみるとこれまでのiPodシリーズ同様、直感的な操作が可能。
音質的なところは個人的には大変良好。iPod2とカスタムカナルのShure「 E2c」で比較してみましたが、気持ち的な差かもしれませんが、ボトムがiPod2の方が拡がり(というか若干のリバーブ感?)があるのに対して、iPod miniではタイトなように聞こえました( E3c、こちらも気になる・・・(笑))。
接続はiPod2と同様のインターフェースを持ち、試した限りでは先日入手したTransPodでも、厚み調整さえすればそのまま利用可能な模様です。
BUFFALOのUSBカードリーダー「MCR-6U/U2」経由でマウントしてみましたが、こちらも無事認識。大容量メディアとして利用するにもやはりかなり魅力的です。
iPod miniの質感ですが、入手したシルバーについては非常に気に入っています。アルミボディーのPowerBookシリーズとの相性は抜群です。
セット構成にクレイドルやアームバンドは含まれませんが、正直なところデフォルトで十分かも。これで価格がもうひと下げされると、Macintoshユーザーはもちろん、Windowsユーザーの方へも相当アピールしそうです。
2/17
Macworld Expo San Francisco 2004にて発表されたiPod mini。発売が待たれるところですが、Apple Storeでの初期注文分の出荷が、配送日時指定20日で始まった模様。日本国内へは速くて23日頃とのこと、到着を楽しみにしております。(笑、よろしくお願いいたします!)2/16
昨年のMacworld ExpoにてDANBOさんより教えてもらい購入したDLO社「Transpod」。iPodを車で使うための電源供給&FMトランスミッタで、シガーライターに挿しておけばそれだけで使用可能という取り回しの良さから愛用しておりましたが、ただ一点の悩みがシビアなチューニング。TransPodは使用する環境に対応させるため、使用周波数の調整が可能になっていますが、本体横にあるチューニングダイアルがなぜか非常にシビア。チューニングを合わせるのもかなり難しく、「あった!」と思ってもなぜかすぐ狂ってしまうため、また合わせてあげる必要が・・・。
iPod 2への対応とこのチューニング問題を解決すべく、TransPodの進化版、「TransPodデジタル」が登場するとのことで早速発注、試用してみました。
iPod 2への対応とデジタルチューナーに変更された「TransPodデジタル」。TransPodからかなり包装が簡略化されました。
様々な車に対応すべく、同梱される支持アームはバリエーション豊富。
iPodではFireWire/Sound Outputが本体上にあったため、下方向から上に差し込み方式(右側)でしたが、iPod 2は下部にイヤホンジャックを除くI/Oがまとめられたことで、自然な着脱方向に(左側)。TransPodデジタル下部に見える液晶表示盤はチューニングの周波数表示。
本体右側方にあるチューニングダイアル。右の初代ではこれがアナログのダイアルで、チューニングがシビアな上、チューニングがずれやすいという欠点が。
早速愛車、スズキジムニ−SJ10にて試用しましたが、これまで散々悩まされてきたチューニングは一発で決まり、セット後は当然狂いも無し。 取り付け自体は先代TransPodと同様ですが、そのチューニングは快適そのもの。カーステレオのラジオチューナーとTransPodデジタルのチューナーの周波数をデジタル表示を見て合わせれば完了です。
設定後は当然チューニングが狂ってしまうこともなく、調整方法もボタン形式となったことで、走行中に足でダイアルを触ってしまう(スズキワゴンRで多発・・・)こともなくなりました。
Music to GoがテーマのiPod。電車で移動することが減り、イヤレシーバーで聞く事は出張などで新幹線・飛行機に限られていましたが、TransPodの登場以降、車のマストアイテムに復活していました(ただし激しい振動を持つ愛車SJ-10ではチューニングが難しく、もう一台のワゴンR専用ではありましたが・・・)。
iPod 2への対応とチューニングの簡単さを実現したTransPodデジタル。車で音楽をという方であれば、iPodとTransPodデジタルの組み合わせを一度使ってしまうと、他の方法は考えられない程快適ですが、問題となるのが価格・・・。16,800円という金額、実際に使ってみれば十分リーズナブルではあるのですが、ここはなんとか、iPodとのバンドル価格設定なども検討していただければ・・・(笑)。
2/10
銀座にて使用している無停電電源装置のスペアバッテリを買いに、久しぶりに秋葉原に出かけた所、中央通りに出るとなにか物々しい雰囲気。ラオックス・ザ・コンピューター館を目指したところ、お隣のヤマギワソフト館が火事に。
2時少し前に中央通りに入ると、黒い煙が駅方向から上がり、買い物目当てのザ・コンピューター館に近付くにつれ煙が激しくなってきました。
ビル全体が煙に包まれ、辺りは騒然としていましたが、この後消防車が次々と集まり二時半頃には鎮火した模様。幸い逃げ遅れた人も全て救助された模様。 秋葉原でも非常に密集しており、延焼の可能性も高い地域ですが、幸い人的な被害はなかった模様。一時はかなり強かった火勢も、続々と集まった消防隊により、30分程で鎮火したようです。
2/5
以前、光沢な表面のため、汚れが気になったiBookに、コーティング剤を試したことがありましたが、同様の製品として発売されたマイクロソリューション社「Crystal Coat #01」を試用させていただきました。
マイクロソリューション社「Crystal Coat #01」。コーティング剤の他には塗布用のスポンジと拭き取り用の専用クロスが付属します。
銀座1F受け付けに導入されたiBook G4。前担当はPowerBook G3であったため、スピードアップとしては申し分ないものの、これまでほぼメンテナンスフリー(?)だった「汚れ」が問題に・・・。
塗布し、専用クロスで拭き取ると、美しい光沢が得られ、指紋などの汚れも付きにくくなります。しかし店舗での利用ですと持ち歩くことはないので、それ以上にありがたかったのが帯電防止という点でした。塗布してから1ヶ月程経ったのですが、担当の北川さんに聞いたところ、それまで静電気で引き付けられていた黒いススは完全になりをひそめているとのこと。
試しに自宅のプラズマでも使用してみましたが、それまでは結構画面に吸着していた汚れが、1月くらい間隔を開けてもほとんどついていませんでした。強いて弱点を挙げると、拭き取りにコツがいるようで、大きな面積(それもディスプレイのような平面のもの)は、拭き取り時に丁寧な処理を要求される模様(笑)。 以前利用したのは車の塗装保護用で、プロテクトPCSのハードレジンコートキット「S703」と「NEWHRC+」という製品でした。耐スクラッチ性を上げ、光沢を得るという方向性でしたので、光り方についてはこちらの方が上かもしれません。しかし処理面が非常に滑りやすくなるため、持ち運びを前提とする利用携帯では、ヒヤっとすることも。
今回試用したCrystal Coat #01では、光沢を得るという点でも十分な結果が出、また指紋のような油分も付きにくくなるようです。処理面を持った感じは、確かに若干滑りやすいのですが、極端な変化ではありませんでした。
ウチの環境でなによりありがたかったのが帯電防止という点。銀座店舗の1F受け付けにてiBook G4を利用しているのですが、店の前が昭和通りで交通量が多いためか、ばい煙のような細かいススが表面にかなりついてしまっていました。
これまでかなり頻繁に担当の北川さんがふき掃除をしていたのですが、塗布後、1月程時間を開けてみても、汚れがつかなかったとのこと。試しに家のプラズマにも同時期に塗布していたのですが、こちらも同様の結果に。
塗布・拭き取り作業は、コーティング剤を塗布・乾燥後に付属のクロスで拭き取るといった簡単なものですが、効果はなかなか。拭き取りに少々コツがあるようですが(というか、丁寧に拭き取る必要アリ)、単に光らせるというだけでなく、汚れの付着防止という点でお薦めできそうです。ワンセットですとかなり使いでがあるため、ウチでは店舗の壁にかけてある額のアクリル面などで活用予定です。
(Keita Suyama : Chief Editor / Yes! We're Suyama Dental Lab)
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