iBook 12.7mmHD換装

iBookに搭載される標準HDは9.5mm厚の3GB。通常の用途には十分過ぎる容量ですが、可搬HDとして使用する際にはもう少し大きなものが欲しいところ。とは言え薄型大容量タイプは高額な上10GBを越えるものがなかなか無い状況。ここは無理をして12.7mm厚のHD換装に挑戦しました。全くお薦めできない改造です(笑、田中様、取り上げていただきありがとうございます!)


iBook関連情報


使用HD
  • IBM Travel Star「DCXA-210000」(10GB)


本来iBookで利用可能な2.5"HDは、現在発売されているものでは9.5mmの厚さのものまで。12.7mm厚の物を利用するには内部アルミパネル、パームレストの一部を切削し、高さを確保する必要があります。

アルミパネルのカットには、KAVO「K-9」を、ディスクはウルトラシンディスクを使用。

アルミパネルは技工用カッティングディスクを使用。シェイクハンドグリップでゆっくり削ることで、比較的簡単にカットできました。

iBookキーボード下のアルミパネルをHD外形に合わせカット。

HDを固定するアルミフレームのツメをカットし、側方の穴を用いて固定しました。

HDを固定するアルミフレーム(ブラケット)の、縦方向の動きを規制するツメをカット。

ツメの代わりにブラケットにある穴を使い固定しました。HD下部にひかれるゴムブッシュ、HD上面に貼られアルミパネルに熱を逃がすシリコンも外してあります。

このままではまだHDが納まりきらず、止むなくパームレストも少々加工。

パームレストはキーボード左/下左半分のフリンジをカット。

パームレスト裏面の赤枠について、厚手のディスクを使い高さを調整しました。

組み立てに際してはマザーボード間にひかれるゴムブッシュ、HD放熱用シリコン、キーボードのシグナルケーブルに関しても、厚みを減らすため、除去、加工をいたしました。

キーボードのシグナルケーブルも、切断保護のクッションテープを外し、可能な限りキーボードに密着させてあります。

CDから起動し、システム付属のドライブ設定でフォーマット。無事認識させることができました。

システムプロフィールにて。無事認識してくれました。

この方法は今後大容量の薄型HDが登場してくれば、全く意味のない改造です。あまりにも無謀(無軌道?)な改造ですので、ポチさんをはじめ各サイトで紹介されている方法にて換装されることをお薦めします。

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