入れ歯のはなし

歯科に関するアンケート結果

当ホームページで行いました歯科に関するアンケートですが、たくさんの方々にご回答をいただきました。第1回目の内容は歯科で用いられる用語の認知度調査ですが、以下にその結果をお知らせします。(ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。)

歯科用語

認知者数

認知割合
1. ポーセレン

6

10.2%

2. 金属床

3

5.1%

3. 義歯

50

84.7%

4. クラウン

26

44.1%

5. インレー

8

13.6%

6. ブリッジ

49

83.1%

7. クラスプ

2

3.4%

8. 硬質レジン

20

33.9%

回答者数:59

今回お尋ねした歯科用語は、歯科技工物の種類とその構成要素です。虫歯や事故、先天的な理由から歯がなくなった時、その代わりとして歯科技工物が製作されますが、歯の欠損数が少数の場合、多数の場合といった他、状況により適用される歯科技工物も変わります。

マック情報とは関係なくてすみませんが(文中イラストをFreeHand 7Jで書いたことが唯一の関連か?)、年末年始のお休みの暇つぶしとしてでもご一読いただければ幸いです。


技工物の種類は歯の欠損の種類

こうした判断は歯医者さんが患者さんの口腔内を診察し、最も適した技工物が選択されますが、おおむね架橋義歯有床義歯に大別されます。

歯科用語3の義歯とは、一般に「入れ歯」という呼び名で知られていますが、架橋義歯、有床義歯という「入れ歯」は、補綴物を口の中に安定させる方法により分類されます。


歯が一本だけ虫歯になった場合

例えばまん中の歯が一本だけ虫歯となったときを考えてみましょう。

欠損の具合によっては、足りない部分を足すことで元の歯の状態に戻すインレー(5)という技工物が用いられることがあります。歯医者さんでは分かりやすく「つめもの」として説明されるものが多いようです。前歯では状況にもよりますが、光を当てると固まる歯の色に近いプラスチック(光重合型硬質レジン(8)材料)を金属の代わりに使用するケースが多くなっています。

このようにもとの形になるように製作されるのがインレーですが、材料には通常では歯科用の金属が使用されます。金属は丈夫で加工が比較的容易という長所がありますが、反面歯の色とは調和しない、つまり目立ってしまうという短所もあります。このためこうした金属製のインレーは一般的に目につきにくい奥歯で利用されます。また現在では、歯の色に近い材料で製作されるインレーも登場しています。


歯の欠損が大きい場合は?

歯の欠損がインレーでは元に戻しきれない場合、歯を柱状に削り、その上に代わりとなる歯を被せるクラウン(4)が用いられます。歯医者さんでは「かぶせもの」として説明されています。

前歯・奥歯ともに用いられますが、特に前歯では不自然にならぬよう、金属だけでなく歯の色を再現する材料が用いられます。

ポーセレン(1)、硬質レジン(8)と呼ばれるものが、歯の色調を再現するための材料となります。最近では金属をなるべく使わず、より自然な歯を作り出す技術も開発されています。


歯が根ごと無くなってしまったら・・・

このクラウンは、もともとあった歯を土台に製作されます。しかし歯が根ごと抜けてしまった、また根も虫歯になってしまった場合には使えません。クラウンが適用できない場合、どんな歯科技工物が用いられるのでしょうか。


有床義歯とは?

こうした際に用いられる一つの方法が床有義歯です。下の絵のような歯肉の上に被せるような仕組みを作り、口の中から外れないようにバネ(クラスプ(7) )で固定します。

この方法は後に紹介するブリッジ(6)に比べ、隣の歯にほとんど手を加えなくてよいというメリットがありますが、反対に固定する力が弱い、目立つなどの問題があります。このため、主に歯の欠損数が多い場合に使用されます。

原理上クラスプと呼ばれるバネが目につきやすく、少数の歯が欠損した場合にはあまり用いられません。


ブリッジとは?

この方法に対し、ブリッジという方法も利用されます。先のクラウンに加え、抜けた歯を補う「ポンテック」をつなげ、橋を架けるようにすることからこの名前があります。

ブリッジはしっかりと固定することができ、また目につきにくいというメリットがあり、近年いろいろな症例で利用されています。反面、ブリッジの両端、つまり橋げたとなる歯を削らなければならないため、健康な歯にも手を入れなければならないことがデメリットと言えます。


歯が複数無くなってしまったら?

歯が複数本無くなってしまう。こうした場合、その本数や位置によって使われる歯科技工物が異なります。喪失した歯の本数が少ない場合にはブリッジ多い場合には有床義歯が用いられることが多くなっていますが、歯肉や骨の状態、根がしっかりしているかどうかなどを元に、歯医者さんが適切な方法を選択します。

欠損の範囲が広い場合、有床義歯ではたわみやズレが生じるため、金属のフレームの上に歯肉と歯を作る金属床(2)義歯が用いられることもあります。


歯の治療には根が重要

歯がほとんど失われてしまった場合でも、根の部分がしっかりしていれば、金属の支柱を作ることでクラウンブリッジを使うことができます。

根の存在は歯の固定だけでなく、歯肉と顎の骨をしっかりした状態に保つ上でも大変重要です。「神経を抜く」という場合、歯の中の神経を除去し、そこに金属の支柱(ポスト)を立てる治療法がとられることが多いようです。

しっかりした根を持つことは、歯の健康を維持し、虫歯などのトラブルから回復する上で大変重要です。一方、歯槽のう漏といった歯周病は、根と歯肉・骨の結びつきを弱め、いざ治療という際に動揺してしまうため、クラウンやブリッジが適用できないといったこともあります。


歯の健康維持にはブラッシングと定期検診を

歯周病を予防する上で、歯ブラシと定期的な検診が有効です。どんな歯科技工物も、もともとある自然の歯に勝ることはないのです。

またすでに歯周病であっても、正しい指導のもとにブラッシング、食事の改善などを行うことで、快方へ向かうことができます。お心当たりの方はかかりつけの歯科医院でご相談されてはいかがでしょうか。

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