利用しているパソコンの種類は? |
サンフランシスコExpo基調講演では、新モデルにPowerBook G4 12"とPowerBook G4 17"がラインナップに追加され、大変幅広い選択肢が用意されたアップルノートブック製品群。
SF Expoのキーノートスピーチで、新しいPowerBookシリーズを披露し、「ノートの年」となることを説明するApple CEO、スティーブ・ジョブス氏。 ノートタイプの中だけでもニーズに合わせた選択が柔軟にできるラインナップとなりましたが、まずは設問1、2において、現在のユーザーの方がどのような環境でパーソナルコンピューターを利用されているかについてお聞きいたしました。
アップル社のデスクトップ 1518
71.8%
アップル社のノートブック 1545
73.0%
アップル社以外のデスクトップ 392
18.5%
アップル社以外のノートブック 379
17.9%
使っていない 0
0.0%
複数回答可/総回答者数:2115
アップル社のデスクトップ 850
40.2%
アップル社のノートブック 547
25.9%
アップル社以外のデスクトップ 983
46.5%
アップル社以外のノートブック 574
27.1%
使っていない 187
8.8%
複数回答可/総回答者数:2115
まずは個人用パーソナルコンピューター種類についての結果ですが、同一回答者による重複分を勘案しても、ノートタイプの利用率に驚かされます。アップル社/アップル社以外の比率については、当サイトの性格に由来するものですが(笑)、いずれにおいてもノートタイプの利用がほぼ半数となり、キーノートで「35%以上を越えるのでは」と予想された、アップルノート出荷割合を大きく越える結果となりました。
ベテランユーザーの方が二台目を購入する際、ノートタイプを選択する傾向は強いように思いますが、日本での住宅事情からも、一体型マシンやノートタイプは人気のあるジャンル。以前のPowerBookシリーズにiBookシリーズが加わって以来、価格的な敷き居は低くなっているようです。始めてのマシンとしてノートを選択する際も、アップルのフルファンクションに対するこだわりから、ノートタイプに多い機能上の制限はほとんどなく、省スペースデスクトップとしての利用が増えていると推察されます。
勤務先などで利用するパソコンについてもお聞きいたしました。こうした環境では機種選択の決定権がユーザーにあることは少なく、結果としてもアップル社以外の製品割合が大きくなっています。
アップル社/アップル社以外の割合については、やはり当サイトでのアンケート結果ということで、アップルにかなり有利な内容ではありますが(笑)、しかし個人用と同様、思った以上にノートパソコンが占める割合いが大きい結果となりました。
もちろん個人ユースに見られたようにほぼ同数という結果からは下がるものの、コストについてのプライオリティーが高い企業ユースについても、近年のノート低価格化や、省スペース化、一つのマシンを複数環境で利用する必要がある業態へのシフトといった要素から、ノート需要が上昇している模様。
Apple CEO、スティーブ・ジョブス氏がSF Expoで「2003年はノートブックを中心としたラインナップに移行する年に」と宣言したように、ユーザーニーズはもちろんのこと、メーカーとしてはデスクトップ製品群と比較し高付加価値製品へのシフトは、流通コスト圧縮などと併せて利益確保の上でも至上命題。
予想されるPowerBook G4 15"のリニューアルが済めば、ノートの年への布陣は完了しますが、残るデスクトップの取扱いや、ノートジャンルで大きな一角を占める薄型軽量ノートへの取り組みなど、アップル社「次の一手」が楽しみです。
(Keita Suyama : Chief Editor / Yes! We're Suyama Dental Lab)
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