新しいiMacで魅力を感じる点は?

初代登場から3年半に渡りマイナーチェンジを重ね、様々なリクエストに応えてきたiMacシリーズ。新iMacではこれまでは見送られてきた点が実現され、沢山の魅力を持ったマシンとなっています。

設問2では「新しいiMacで魅力を感じる点は?」をお聞きいたしました。

 

 

PowerPC G4化

599

72.9%

デザイン

571

69.5%

液晶ディスプレイ化

514

62.5%

可動ディスプレイ

380

46.2%

価格

237

28.8%

省スペース

210

25.5%

クロックスピード

186

22.6%

グラフィック性能

96

11.7%

OS Xのデフォルトシステム化

89

10.8%

匡体カラー

66

8.0%

モニタサイズ・解像度

31

3.8%

ハードディスク容量

31

3.8%

ディスクコンフィギュレーション

25

3.0%

メンテナンス性

8

1.0%

総回答者数:822人/複数回答可とし、各項目の回答数と、回答数を総回答者数で割ったパーセンテージを表にしました。

 

iMacのターゲットとしては、初めてパーソナルコンピューターに触れる方も含むコンシューマー向けとして設定されていると思われがちですが、今回のアンケートにおいてiMacの魅力トップとなったのがPowerPC G4化でした。

ついにiMacに搭載されたPowerPC G4。

これは当サイトで行ったアンケート結果であり、ご参加いただいた方のほとんどが既にマッキントッシュユーザーであるためと思われますが、旧iMacシリーズでは見送られてきたG4搭載、これに応えるものとして高く評価されたようです。

 

二番手はやはり特徴的なデザインが69.5%の方から魅力要素として挙げられました。初代iMac登場の時期は、20th anniversary Macintoshといった洗練されたデザインを持つ機種はあったものの、マッキントッシュを含め控えめな外観のコンピューターがほとんどでした。またコンピューターに初代iMacに与えられたようなデザインを採用すること自体が是か非かといった議論もあったように思います。

発表前日、Time誌カナダ版ウェブサイトにて先行公開(笑)された新iMac。まさか本当にコレとは思わなかった・・・。

新iMacでのデザインは、パッと見た際のアピアランスという面に加え、同じく魅力として3番目に挙げられた「液晶ディスプレイ化」や4番目の可動するアーム、6番目の「省スペース」など、機能やスペースユーティリティーといった意味合いも強く含んでいます。「可動ディスプレイ」については「家庭内の利用で子供にも適正な位置にディスプレイをセットできる」といったご意見もいただきました。

噂の段階では「絶対ないっ!」、Timeの表紙を見ても「え〜っ、ホントにコレ?」といった印象であったのが、時間が経つうちに「ありふれたもの」ではなく、「当たり前のもの」に変わってくるように感じました。斬新なルックスの中に必然性や整合性を兼ね備えるアップルデザイン、健在というところでしょうか。

 

5番手の「価格」も評価が高い項目でしたが、これは次の「新しいiMacで失望した点は?」にも項目としてありますので、後程比較してみたいと思います。

パソコン単体の価格として、既に発売が開始されたSuperDriveモデルの224,800円は、現状では高い価格帯に入るかと思います。またベーシックモデルとなるCD-RW Driveモデルも159,800円と、10万円を切る機種が数多く存在するWindowsの世界と比較すると、決して安い値段ではありません。

「価格」を魅力として挙げられた方からは、SuperDriveモデルに関し「この価格でDVDの製作ができる」ことが評価対象となっていました。現在アップルのラインナップ中で同じ機能を持つ機種としてはPowerMac G4/933MHzがありますが、価格としては本体のみで299,800円。DVDを焼いてはみたいけれど、いざ購入するにはハードルが高いと感じられる方にとっては、強烈にアピールする点となるのでは。

800MHzモデルに搭載されたSuperDrive、Pioneer製「DVR-104PC」。

ソニーVAIO PCV-RXシリーズなど、DVD製作が可能な機種も各メーカーより登場してきていますが、iアプリによるシンプルなワークフローとあわせ、オールインワンマシンとしての魅力をアピールできると、単にアピアランスだけではなく、Macユーザー以外の方からも注目されるようになるのでは。

 

省スペースについては価格同様意見が別れる項目のようです。旧iMacシリーズと比較すると、キーボード幅が拡大されていることで横幅が大きくなっていますが、奥行きとしては20cm短くなっています(但し後方が壁面の場合、ACケーブル分がプラス3〜5cm程度必要)。

左が新iMacですが、キーボード幅分が横幅として46cmに。また上エリア以外にマウススペースが必要となります。

旧iMacでは、設置用の足が前方に4本あり、奥に空間のある机などに匡体後方を浮かせて設置する場合にはもう20cm程度稼ぐことが可能となりますので、こうしたケースでは設置面積はほぼ同様に。

PowerMac G4シリーズとの比較では、やはり一体型ならではの省スペースのメリットが得られますが、当然ノートとの比較では場所を取ることに。このあたり、単にコンピューターが占有する面積の比較という点に加え、そのスペースで何ができるかによって評価が分かれそうです。

 

「クロックスピード」、「グラフィック性能」についてはそれぞれ22.6%、11.7%という結果に。現行ラインナップにおいてはかろうじてPowerMac G4シリーズが面目を保っているものの、G4化とあわせコンシューマー/プロフェッショナルという境が薄くなったのも事実。グラフィクチップにもNVIDIA GeForce2 MXが採用され、ゲームファンにはアピールしそうです。

 

「OS Xのデフォルトシステム化」も次項「新しいiMacで失望した点は?」選択肢に加えていますが、10.8%の方が魅力として捉えられています。

アップデート毎に安定性が高まり、OS 9アプリケーションや周辺機器対応が進むOS X。iPhotoのようにOS Xのみで利用できる魅力的なアプリケーションも登場していますが、1月に発売が開始されたiBook 14"LCD以降のマシンではデフォルトシステムとなり、メインOSとしてお使いの方も増えているのでは。

ハードウェアスペックとしてもOS X Readyとなった新iMac、OS Xをデフォルトシステムとして歓迎する方も多いようです。

 

複数選択可能とさせていただいたため、ある意味下位の選択肢は不満要素とクロスするようにも思いますが、用意いたしました選択肢中では「モニタサイズ・解像度」、「ハードディスク容量」、「ディスクコンフィギュレーション」、「メンテナンス性」といったものが下位に。

「ディスクコンフィギュレーション」については、その他の欄にて多数の方(52名)からSuper Driveが選択可能であることを、新iMacの魅力としてお知らせをいただきました。またCombo Drive/CD-RW Driveモデルについても、価格設定とあわせてリーズナブルであるとのご意見をいただいています。設問の設定が不適切であったことをお詫びいたします。

須山 慶太(編集責任者、はい、須山歯研です!)


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