PowerMacintosh 7200&SonnetCrescendo G3/7200

 

現在Sonnet社製PowerMacintosh 7200シリーズ用G3CPUアップグレードカード「Crescendo/7200 G3」を試用していますが、ようやく安定動作に。これまでOS8.5と9.0.4環境で動作確認を行いましたが、なんとか無事動作しております。

PM7200/90で動作チェックを(かねねこさん、ようやく動きました、笑)。

当初オンボードに64MB、カードに同じく64MBを載せてみましたが、システムエラー頻発。手持ちの5V DIMMをかき集め、カード上実装メモリを追加(といってもプラス32MBがやっと・・・)したところ、どうにか起動に漕ぎ着けました。

気になった点としては、Apple 13"RGB Monitorにつないでみた際、表示が崩れたこと。マルチスキャンモニタにつなぎ代えてみるときちんと表示されるようになりましたが、ビデオ周りは少々バギーか?

我ながら悪辣なテスト環境(周辺はより極悪・・・)。

MacBench5.0の結果は以下の通りです。

G3/400MHzとはいえ、PCIバス経由ということで上記の結果に?(メモリにも引っ張られているか、HDDも1GBのFireballだし・・・)それでもプロセッサスピードとしてはかなりの健闘を見せています。

その後RADEONを挿して再度計測を行いましたが、結果(赤)はグラフィック他全体で低下しています。MacFan誌の同製品レポートでホストアダプタ経由のディスク性能が伸び悩むという記事があったかと思いますが、やはりPCIバスはかなりビジーな状態の模様。Floating Point結果(黄色:グラフィックはオンボード)は計測エラーか?

上はシステムプロフィールより。マシン速度は90MHzとして認識されました。

こちらはMetronomeでの計測結果。問題は動作温度が結構高いようで、起動時ですでにこの温度で、ベンチ終了直後では80℃オーバーでした。冷却系の増設が必要か?そのうちにヒートシンクに薄型ファンを抱かせてみます。

価格的にはショープライスで$360程でしたが、国内価格としてはもう少し高額に。なによりの問題がメモリで、これまでにかなりのメモリが手元にあれば良いのですが(オンボード64MBがマストで後はカード上の3スロットに装着するスタイル)、新規購入するとなるとかなりの額に(ちなみに知っている限り7200他PCI初代マック系メモリ最安値はマックメムの模様)。

実際にアプリケーションを走らせてみないとですが、G3、G4マシンと比較するとなるとプロセッサ以外の部分にかなりのボトルネックが。もちろんオリジナルの7200と比べると大幅なスピードアップとなりますが、7200のベアシステムから作るというのは現実的ではなさそうです。しかしすでに登場から5年以上が経ち、アップグレードも不可能と言われてきたマシンをG3化する同製品、もう少し販売価格がこなれてくれば、永年の戦友を第一線に復帰させる方が増えてくるかも知れません。

 

派手な発熱で、時として落ちていたため、思いきりヤッツケで冷却用ファンをセット、ファン詳細を控え損ねましたが、高い冷却効果が得られました。

鈴商店頭にあった電源アダプタ付き12Vファンを購入。サイズが全くあっていない上、金属加工を嫌って即時重合レジンで固定するというあんまりな作業内容にもかかわらず、これまで90度近くまで上昇していた動作温度は55度で安定。さすがに直付けだと効果大です。

 

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