Quantum Fireball故障事例

 

お得意先の先生宅iMacが故障、アップルに修理依頼をされたところ、HDD故障で修理費用は75,000円との見積り。費用はともかく、データ自体をなんとかということでお話をいただきましたが、ハードディスクのコントローラ基盤不良の模様。

iMac DV搭載のQuantum「Fireball CX」。

コントローラ基盤上のチップがブローしており、データサルベージの可能性が。

紫色のなにか」KIDさんよりお送りいただいた画像。チップ自体の型番は同じですが、プリントの状態から別ロットか?

こちらは三好様からお送りいただいた画像。やはり同一箇所がブローしています。この他にも「かふぇでっさん」a@oさんからも同様のトラブルにつき、お教えをいただきました。

こちらは日立Priusをお使いの方からお知らせいただいたケース。これまでお知らせをいただいていたケースとブロー位置が異なりますが、症状は同様とのこと。

ヤッツケの際たる手法、「ニコイチ」敢行(笑)。湘南通商にて同型HDDを入手し、コントロール基盤をスワップしたところ・・・

マウントに成功、データも無事でした(木もしくは金曜、納品させていただきます)。

ハードディスクの基盤部品が焦げてしまうようなトラブルはレアケースかと思いますが、今回は起動時のハードウェアチェックに引っ掛かっていたようで起動せずといった状態だった模様。ジャンクでヤフーオークションに出す前に、このあたりもチェック項目かも知れません。

 

上のトラブル、「紫色のなにか」KIDさんが記述されている8/9付けの記事と同様の症状の模様(KIDさん、お知らせをいただき、ありがとうございます!10日は2時頃だったでしょうか、笑)。フィリップス「TDA5247HT」というLSIが原因と思われるトラブルで、アクセス不能、スピンアップ不能の症状が発生するとのこと。

 

Quantum Fireballの故障、意外と故障箇所となるPhilips Semiconductors「TDA5247HT」(スピンドルモーターのコントローラーチップの模様)を利用した機種が多いようです。

それまでお聞きしていたのはFireball CXだったのですが、村松様(概ねサルベージできました。明日発送を・・・)からはFireball lct(10GB)でも同様のトラブル発生とのお知らせをいただきました(坪井さんも20GBが・・・、それも2日でとは)。

Philips Semiconductors「TDA5247HT」

Quantum Fireball CXのコントローラ基盤。

Quantum Fireball lctのコントローラ基盤。う〜む、手持ちで無かった・・・。(五州貿易様、お世話様でした!しかしこれまで1ctかと思っていた・・・。)

Fireball CXシリーズの中でも、該当箇所にPanasonicなど別のチップが使われている個体もありましたが、iMac他で利用されているHDDだけに数は出回っている模様。突然起動しなくなったというトラブルに見舞われた際には、HDD換装で復帰する可能性があるかもしれません(こちらなどはそうかも知れません。とりあえず上2機種についてはコントローラー基盤をストックしておこう・・・)。

 

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