歯科医院へのコンピューター導入

Apple iMacを用いたケース

98年夏に発売されたApple社製「iMac」は、優れたデザインと高い処理能力、美しい画面表示を兼ね備えたモニタ一体型パーソナルコンピューターです。

価格が平成11年1月時点で12〜16万円となり、カラーバリエーションも揃いました。ここでは同マシンを使った簡易システムを検討してみます。

iMacを導入される際のご注意
iMacにはフロッピードライブ、SCSI、ADBといった既存アーキテクチャが持つインターフェースがありません。こうした機器を利用するにはサードパーティー製周辺機器を利用する必要があります。


基本構成

システムの中心となるのはApple社製「iMac」。もちろんPC/AT互換機や他のマッキントッシュも考えられます。またお手持ちのマシンを流用するのも有効ですが、ここではスペースユーティリティーと価格、マシンスペックから同機を利用します。

設置サイズは左画像の通り。40×60cmの台に本体、キーボードが納まります。

実際にはマウスの操作スペースも必要ですが、移動可能なキャスター付きラックなどを利用し、キーボードを下段に配置すればこの程度の広さでも利用が可能です。

本体:128,000円〜158,000円

増設メモリ(64MB程度):12,000〜17,000円


デジタルカメラ

画像の撮影にはデジタルカメラが便利です。またイメージスキャナを利用することで、既存の印画紙写真も取込みができます。

機能、画素数、価格において、沢山の機種が販売されていますが、こちらでは画質と価格のバランスが良い富士フィルム製「FinePix 500」を利用します。

本体(定価:72,800円):40,000〜50,000円

スマートメディア:約4,000円(8MB)/ 約8,000円(16MB)


スマートメディアリーダ&ライタ

撮影した画像を取込むため、これまではシリアルケーブルなどが使われてきましたが、現在ではこうした専用リーダ&ライタの利用が手軽です。

接続キットとして販売されているものとも同程度の価格で、数倍〜十数倍の転送スピードを実現。写真はハハギワラシスコム製「Flash Gate」。大変コンパクトで外部電源も不要と、ハンドリングも良好です。

本体(定価:13,000円):10,000円〜


以上3点が基本構成です。ハードウェア3点セットの価格は204,000〜270,000円(税込)となり、かなり導入しやすい価格帯となります。

 

iMac(233MHz)+64MB RAM
iMac(Rev.B)32MB/4GB/G3Processor(233MHz)

128,000円

iMac用64MB SD-RAM

13,000〜17,000円

富士フィルム FinePix 500

40,000〜50,000円

スマートメディア8MB

3,500〜4,500円

ハギワラシスコム Flash Gate

10,000〜13,000円

小計

194,500〜212,500円

消費税

9,725〜10,625円

204,225〜223,125円

 

iMac(266MHz)+128MB RAM
iMac(Rev.C)32MB/6GB/G3Processor(266MHz)

158,000円

iMac用128MB SD-RAM

25,000〜32,000円

富士フィルム FinePix 500

40,000〜50,000円

スマートメディア8MB

3,500〜4,500円

ハギワラシスコム Flash Gate

10,000〜13,000円

小計

236,500〜257,500円

消費税

11,825〜12,875円

248,325〜270,375円

注:上記価格は現時点での販売店相場であり、記載金額での購入を保証するものではありません。購入の目安としてご覧下さい。


基本的なハードウェア構成は以上の通りですが、これを運用するにあたりソフトウェアが必要となります。次回はソフトウェアの選択と、デジタルカメラ以外の周辺機器を中心に検討を進めます。

 

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