G4 Cube Internal Fan Project |
G4Cube Internal Fan ProjectはVarian Hebert氏がG4 Cubeに冷却用ファンを内蔵させるためのアイデアをまとめられた物です(増設の手順は
同氏の了解をいただき、こちらでG4 Cube Internal Fan Projectの紹介と、個人的に試してみた冷却ファン増設の内容を掲載いたします。
当初ペルチェ素子用放熱板として販売されていたヒートシンクが内蔵できないか検討しておりましたが、構造上断念・・・。そんな時「G4 Cube Internal Fan Project」のファン増設記事を知り、早速挑戦してみました。
Cubeのリアメッシュパネルにはファン用の取り付け台座が。バラした時には気がつきませんでした・・・。本来はファンを直接ネジ止めできるようネジ切りしてありますが、手持ちビスの関係でボルト・ナットで固定。
6100の電源用に使用していた12Vのファンを流用。電源はDVD-ROMのコネクタから(写真右2本)。
利用するファンにより風量は異なりますが、使用したものではそこそこの風が(またもタバコ実験)。
G3/G4 Cashe Profilerで温度を見てみたところ、ファン設置前は55〜60℃でしたが、現在は27℃に。 以前バラした時は気付かずにいましたが、Cubeは本体底面部にファンが取り付けられるようにマウントが用意されていました。ファンは20mm厚のものを使用しましたが、マウントの爪を手前に折り曲げることで、マザー・ヒートシンクを外さずに差し込むことができました。
騒音低減のため、ファンレスで出荷され、ウチの環境では問題なく動作していたものの、さすがファンでの強制冷却効果は高い模様。スタンバイ時で27℃、アプリケーション稼動時でも31℃程度でした。
2時間程電源を入れた後、システムを終了、直後に内部を取り出してみましたが、グラフィックカードのヒートシンクを除き、ほとんど熱を持っていませんでした(ファンレスでは全体に熱が回っています)。
25mm厚のファン、なんとか取付け完了しました(かなり悪質ですが・・・)。
20mmと25mmでこれだけの違いがあり、20mmまでであれば、マウントの加工無しに垂直的距離が取れます。ちなみに左のファンは同じくSanyo Denki「109P0812H602」(う〜ん、この辺のモデルナンバーは難解です)。
25mmでは底面メッシュパネルとヒートシンク下方の距離がギリギリ。マウントを上方にひん曲げ(笑)、マウントの下に潜り込ませることとなりました(それにしてもヤッツケですね・・・)。 作業内容的には問題アリですが、動作音は本体10cm距離で約43dB(周りの空調を切って測定)。先の50dBからかなり下がり、空調が入った状態では気にならないレベルとなりました。温度は3〜4℃程上がったようですが(G3/G4 Cashe Profilerで35℃でした)、このあたりが冷却効果・騒音レベルとしては良さそうです。
静粛性の高いファンを探すため、各種ファンを入手、動作音をチェックしてみました。
DC12V、80×80×25mmのファンを集めて動作音をチェックしてみました。
メーカー 型番 規格 動作音(dB) Sanyo Denki 109R0812L4021 DC12V/0.06A 39dB
Nidec M33406-55G10 DC12V/0.29A 43dB※1
Nidec D08T-12PH 12 DC12V/0.13A 49dB
Mitsubish MMF-08B12DM DC12V/0.10A 50dB
Innovative BP802512H DC12V/0.20A 49dB※2
※1:温度センサ内蔵で低速回転時 ※2ボールベアリング内蔵(とのこと) 防音室内(30dB)にてファンフロー方向30cm距離(ファン中心より20cm上方)で測定。Sanyo Denki製「109R0812L4021」が手持ちでは最も静かという結果になりました。後程ファンのリプレイスを・・・(結果は同条件下での比較のためで、厳密なものではありません、笑)。
しかし昨日使用したファンは厚さが20mm、さてうまく収まるか・・・(バリエーションを狙ったら5mm厚でした・・・)。恐らくマウント部の改造が必要となるため、20mm厚のものをお薦めいたします。
「G4 Cube Internal Fan Project」より昨日増設したファンですが、温度は非常に安定しています。アイドル時で27℃、フォトショップでフィルタを連続してかけてみても、31℃までしか上昇が見られませんでした。
G3/G4 Cashe Profilerでの測定結果。 ファン増設でやはり気になるのがファンノイズ。リオン社「S-16」騒音計で確認したところ、作業姿勢で48dB程度。使用感としても、気にすれば気になる程度でした。
騒音計で本体10cm距離にて測定したところ約50dB、作業する頭の位置では48dB程度。勤務先の室内アンビエントノイズが約45dBですので、気にすれば気になる程度(笑)。 内蔵したファンはDC12V/0.21Aのものですが、動作温度からみても、もう少し風量の少ないもので十分のように思われ、後程低騒音タイプを試してみるつもりです。
昨日Cubeに内蔵したSanyo Denki「109R0812L4021」、こちらにスペック表がありました。音圧レベルも記載されておりますので、ファン増設を検討されている方はチェックされてみては。(サイズを確認したところ、15mm/20mm厚も同シリーズ「プチエース」 の中にあるようです。風量がどうか・・・?)また温度によるスピード可変ファンもあるようですので、この辺りも気になります。以下が冷却ファンメーカー各社へのリンクとなっています。
■ 山洋電気株式会社
■ 日本電産株式会社
CPU冷却用ファンには流体軸受を採用したモデルもあるようですが、う〜ん冷却ファン、奥が深い・・・。
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