インレー、クラウン、ブリッジは歯が土台。それでは有床義歯は?

被せるタイプの入れ歯では、堅い歯の上に固定するため、強固な土台を得ることができます。それでは歯が無い場所に入れ歯を入れるには、どのように土台を用意するのでしょうか?

 

歯が無い場所の土台、床

歯が場所では歯肉や舌、口蓋(口の裏側)、頬の内側といったように、柔らかい組織しかありません。このような場所に入れ歯をただ置いても、噛み合わせれば柔らかい組織に沈み込み、また横方向の力がかかれば傾いてしまいます。

柔らかな雪の上を歩く道具「がんじき」を思い起こして下さい。普通の靴では深くまでもぐってしまう足が、がんじきを履いていると雪の上を歩くことができます。柔らかい雪に広い範囲で接触することで、足が雪にもぐり込むのを防いでいる訳です。

 

現代のがんじき「スノーシュー」。雪深い場所を歩くため、本来の足の大きさより広い面積で雪面と接し、体の重みを分散させています。

 

歯科でも同様に、柔らかな軟組織に対し、広い面で力を受け止めることで、歯がもぐり込むのを防ぎます。この土台のことを「床」と呼び、この上に人工の歯を並べ、口の持つ機能や見た目の美しさを回復するのです。

床は沈み込みを抑えるだけではなく、「入れ歯が外れないように抑える」、「力を分散させる」といった役割も持っています。

 

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