床の材料に金属を用いる金属床。その金属にもいくつかの種類が使われており、それぞれに特徴を持っています。

 

コバルトクローム合金

航空機の開発他、軍用として開発がスタートした材料ですが、強度と柔軟性を併せ持ち、さびにくく生体への親和性が高いという特徴から、金属床の材料として現在でも広く利用されているスタンダードな金属です。

チタンに比べると生体親和性はやや低いものの、しなやかな物性はクラスプ(歯にかけて入れ歯を固定するカギ状のバネ)などにも大変適しており、製造の上での適合精度も高いことが魅力です。

 

純チタン

酸素との激しい反応により鋳造が困難な純チタンですが、近年鋳造法が確立され、安定した物性を持つ純チタン床が利用可能となりました。

純チタン最大の特徴は生体親和性の高さ。合金化しないことで最高の生体親和性を持ち、チタンならではの軽さと強さを併せ持っています。コバルトクロームと比較すると、どうしても厚みは大きくなりがちのため、一部に適用が難しいケースも。

 

チタン-ニオブ合金

純チタンに限り無く近い生体親和性を維持しつつも、コバルトクローム合金を超える強度を実現するチタン-ニオブ合金。

商品化されたのが1996年と新しい金属ですが、その物性は金属床材料の中でも理想的な要素を持ち合わせています。製造が非常に困難なことが唯一の問題。

 

金合金

加工性の高さや生体親和性の良さといったメリットに加え、適正な弾力をクラスプに与えることができる金合金。金色の仕上がりとなり、口の中で比較的目立ちにくいという特徴も持っています。

修理や増歯・改床(歯の欠損による入れ歯の追加加工)にも柔軟に対応できますが、貴金属のため高額なのが欠点です。

 

ニッケルクローム合金

現在ではニッケルのアレルギーから、ほとんど使われることはなくなりました。金属床の開発当初、製作が簡単なことから広く利用された合金です。

 

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