9/1〜9/30

9/30

須山歯研ではこれまで本社がISDNでのOCNと、インターネット接続が少々貧弱となってしまっておりましたが、ようやく真砂2丁目にもBフレッツサービスが。以前もデジタルアクセスなどを検討したものの、コスト的に先送りされていました千葉と銀座のデータ共有にようやく目処が。今の所はJens SpinNet経由ですが、現在InfosphereのBiz Hikari 1を準備中。

これまで活躍してくれたISDN接続のOCN。128kの割には体感速度は比較的早く、割と安定はしていたのですが、やはりブロードバンド時代となり、社内からも改善要求が・・・(笑)。

リファブリッシュ品を入手したPower Mac G4 800MHz。かなりネコに小判的な印象がありますが、あの価格であればリーズナブルか?

ファイル共有用マシンとしては、先にアップルから放出された整備済製品Power Mac G4 800MHzを暢達。これにMac OS X Serverを用意するつもりでおりますが、本日ビックピーカンに出かけたところ、10.2サーバが品切れ状態が続いており、入荷の予定がたっていないとのこと。先日秋葉に立ち寄った際には見かけたような気がするのですが・・・?

 

千葉ネットワークのチェックついでに10.2より復活したプリンタ共有、iMacをホストにして設定していましたが、OS 9環境からの接続でつまずくことに・・・。OS 9にてどうしても認識されず、仕方なくヘルプを見たら(早く見ろという話も・・・)、クラシック環境上のUSB Printer Sharing機能を利用する必要があるとのこと。なんとか無事共有させることができましたが、会社を出たのはすでに2時でした・・・。

エプソンのインクジェット「PM-890c」をiMacに接続しプリンタ共有を行っていますが、チェックにはOS X環境の10.2を利用していたため、「なんだ、簡単じゃん」とたかをくくっていたところ、OS 9環境のCubeで認識されず・・・。試行錯誤する前に、ヘルプを確認されることをお薦めいたします(笑)。

 

明日10月1日から、千代田区では「安全で快適な千代田区の生活環境の整備に関する条例」(生活環境条例)が施行され、身近な(?)ところでは秋葉原駅、有楽町駅他JR駅周辺など特定地域にて路上喫煙が禁止されます。秋葉原駅は蔵前橋通り、昭和通り、外堀通り、神田川に囲まれるエリア(東京都台東区秋葉原を除く)となりますので、秋葉原にお出かけになるスモーカーの方はご注意を。

有楽町駅周辺では有楽町1丁目のビックピーカンはエリア内、丸の内3丁目となる有楽町ソフマップはエリア外と微妙。外堀通りを越えると中央区となり条例対象外となりますが、混雑しやすいこのエリア、対象外であっても路上での喫煙は控えられた方がよろしいかもしれません。


9/24

UG「こだわりさんのお部屋」(お世話になっております!)によると、アップルから久しぶりとなる整備済製品が登場。 Power Mac G4 800MHz/256MB/40GB/CD-RW/Radeon7500/1000-T/56kで、価格は118,750円。電話による申し込み(午前9時〜午後9時)/クレジットカードのみの決済となっておりますが、かなりお買得な設定では。配送は5営業日とのことでした。

 

Mac OS X 10.2ファミリーパックを自宅用に入手し、半ば放置されていたPM8600をJaguar化してみました。

メンテナンス中のPM8600/PM7200/PM7100/Performa6260。前3機はG3化されているものの、実質OS X化が可能なのは8600のみか。(7200はちょいキツい?)

G3カードはNewertech MAXpowr G3/250。これにSonnet Tempo Trioを加え増設したIDEを起動ボリュームに。グラフィックカードは使わず、モニタ出力はオンボードから。プラネックスのイーサーカードはなぜかファイル共有は可能なものの、HTTPがダメ・・・。とりあえずこちらもオンボードを利用。

まずはSonnetの「Sonnet PCI X Install 1.2.5」をシステム9.1上にインストール(要9.2.1北米版StartUpコンパネ)。その後OS X 10.2をCDよりインストールとなりますが、以前10.1をインストールした時より、心無しかスムーズか(慣れか?)無事インストール完了。

システムプロフィールは上の通り。ディップスイッチ設定で267MHzとしていますが、動作に不安定さは無し。

10.2は無事インストールできましたが、起動とともにソフトウェア・アップデートが。10.2.1もついでに試してみたところ、特に問題なくアップデート可能でした。

「Sonnet PCI X Install 1.2.5」は現在10.2まで対応とされていますが、10.2.1も無事アップデートができました。

動作スピードですが、ネットのブラウジングなどでは必要にして十分。オンボードのビデオに繋いでおりますが、思った以上にキビキビとした動きをみせています。動作が厳しいことで名高い(笑)iPhotoも、なかなかのレスポンスを見せるなど、全般的に検討しているという印象でした。

一点問題というか、不具合として生じたのがカーソルの表示。

縦方向に伸びてしまったアローカーソル。とりあえず先端部分のポジションはズレていないため、使用上の問題はナシ。手、ビーチボールは問題なく表示されるのですが・・・(笑)。

位置自体がズレてしまうことはないため、実質的には問題なしですが、アローカーソルの時のみ上のような表示となっています。

もちろんOS 9ベースで動かすことが無難なPCI系PowerMacですが、やはり新しいOSが使えるというのは大きな魅力。有料ソフトウェアで、インストール自体も決してシンプルではありませんが(笑)、こうした延命策の提供はありがたいところです。近々eMacに代わり、自宅用WEBサーバを担当してもらう予定でおります。


9/19

OS X 10.2.1がリリースされましたが、10.2では対応がされていなかったブラザーの複合機「MFC-8300J」でのプリントがなぜか可能に(笑)。

プリントセンターに表示されたMFC-8300J。NetscapeのメーラーとPhotoshop 7にて試してみましたが、プリントに問題はない模様。

ドライバ自体はブラザーより用意されている10.1用のものですが、これまでは認識されなかったプリンタがチェックできるように。Netscape 7.0のメーラー、Photoshop 7より印刷をしてみましたが、プリント結果もとりあえず問題ない模様です。


9/17

先のApple Expoにて入手してまいりましたKeyspan社のリモートポインティングデバイス「Presentation Remote」を試してみましたが、以前同様の機器として利用しておりましたSkywalkerに比べ、動作の安定性が高く使い勝手も良い模様。

構成は上写真の通り送信機と受信器のみ。送信機にはレーザーポインタとしての機能もあるはずなのですが、ナゼか手持ちの個体では機能せず・・・?

受信機がUSBで直接本体接続というのも、セットアップの簡単さや省スペースという点でナイス。OS X 10.2.1で利用しておりますが、ドライバは不要です。

赤外線方式ですと、こうしたケースでは動作不可となってしまいますが、こちらの製品は無線方式となるため、障害物に対しても有効。

プレゼンテーションにパソコンを利用することが多くなりましたが、手元のノートを見ながらではどうしても相手との視線が変わってしまうため、時として話のタイミングがずれてしまうことも。またステージで製品を見せながらという場合、クリックのためにPCへ戻らなければならないというのも少々面倒。

クリックはもちろんですが、押す力でカーソル移動スピードが変化するなどなかなかスムーズ。十分にポインティングツールとして利用できる同製品、限られたスペースでマウス操作エリアが確保しにくいようなケースでも威力を発揮しそうです。


9/19

OS X 10.2.1がリリースされましたが、10.2では対応がされていなかったブラザーの複合機「MFC-8300J」でのプリントがなぜか可能に(笑)。

プリントセンターに表示されたMFC-8300J。NetscapeのメーラーとPhotoshop 7にて試してみましたが、プリントに問題はない模様。

ドライバ自体はブラザーより用意されている10.1用のものですが、これまでは認識されなかったプリンタがチェックできるように。Netscape 7.0のメーラー、Photoshop 7より印刷をしてみましたが、プリント結果もとりあえず問題ない模様です。


9/14

パリ最後の夜は、以前友人に連れていってもらったレアールのバー、Le Sous Bockへ。

レアールからすぐのバー、Le Sous Bock。かなり昔、友人に「パリでギネスの生が飲める店」といって連れていってもらいましたが、一人でもわりと気軽に入れる雰囲気。

店内にズラリと並ぶのは、各ビール銘柄のグラスと、店名にもなっているビールのコースター。400種類のビールを楽しむことができ、食事もムール貝など美味しいものが揃ってます。

キルキニー、ギネス、フランボワーズ・ブォルバイヨン、グーズ、そしてトドメのテキーラ入りビール、デスペラード。

400種類のビールが楽しめるこの店、結局は5杯で終了・・・。返す返すもこの直前に焼肉を食べたことが悔やまれました(笑)。

 

Apple Expoも最終日。もう少々撮ってきた画像を・・・。

アップルのステージは毎回盛況。こちらはiCalのプレゼンテーション(拡大)。

Xserve Raidの拡大写真でも・・・(笑、拡大)。

こちらは中央。ブルーLEDのインジケーターがクール(拡大)。

くどく右端。上部には各種インジケーターが(拡大)。

さらにくどく角度を変えて。高い質感はXserveと大変マッチしています(拡大)。

こちらはファイルメーカーブース、と思いきや、オフィスとの連係をアピールするマイクロソフトブース(拡大)。Office v.Xをあなたのパートナーと一緒にとのこと。

またマイクロソフトブースには「blue」というなかなか美しいカラーリングのマウスが展示されていました(拡大)。

こちらはソニーブースに展示されていた1920×1200解像度をサポートする23インチ液晶ディスプレイ「Display P232」(拡大)。

背面もなかなか美しいデザインながら、やはりマッチするのはVaioか(笑、拡大)。

Argena社の広告を載せたミニチュア飛行船。わりと低い場内の天井にもかかわらず、優雅な飛行を披露していました(拡大)。

 

本日もApple Expoを訪ねましたが、昨日お伝えしたArcis社ワーキングテーブル「OLLO」に関し、デザイナーの方にお話を聞くことができました。

個人的に気になった製品はARCIS社のワーキングデスク「OLLO」。コンフィギュレーションが大変広く、用途に合わせたチョイスが可能な上、仕上がりも大変良好(拡大)。

視点を軸としたモニタ設置に配慮された設計で、作業エリアにも十分な奥行きが与えられています。ワイアー周りの処理などにも気配りが。

Arcis社デザイナー、Jean Marc Poli氏。同社は放送局、音楽スタジオといったプロフェッショナルユースを主にワーキングデスクを供給しており、クライアントにはディズニーランドもあるとのこと(拡大)。

作業者の頭とその視点を軸とした機材配置をもとに、可動式の天板を採用し自由な姿勢を実現。プロフェッショナルユースを主にした製品開発のため、フレームはステンレス、天板にはバーチの集合材を用いているとのこと。ユーザーは放送局や音楽スタジオ、中にはDisneyland Parisといったクライアントも。もちろん個人向けにも販売されています。

組立は大変簡単で、作業環境のレイアウト変更や移動といった点においても有利。価格につきお聞きしたところ、同様の製品の半額程度で、その理由としてフレームを4つのサイズに分け、規格化したフレーム、天板、その他オプションパーツを組み合わせることで幅広いバリエーションと低コストを両立しているとのご説明をいただきました。

現在残念ながら日本向けのディストリビューターはないものの、ドイツやイギリスといったクライアントへはシッピングをしており、日本からでも関心があればメールをしてもらいたいとのことでした。

写真が悪いのがナンですが(笑)、昨日の袖無し/台付きモデルとあわせ、片袖、デュアルモニタサイズの製品が展示されています(拡大)。

同社のブースに掲げられた製品説明を兼ねたアイキャッチ。このあたりにもセンスが光ります(拡大)。

机の下にはマシンをセットできるラックも増設可能。フレームはステンレスとのことで、高い強度を誇っています(拡大)。

机とともに用意される19"ラックもこの通り。明るい色調のバーチ材は多層の集合材で、強度にも配慮がなされています(拡大)。

カタログからの転載許可をいただき掲載させていただきましたが、ご覧の通り、大変広いバリエーションが(拡大)。

上のような大掛かりな構成にも対応。同様の製品と比べ、コストもかなり抑えられており、今後の日本進出を期待します(拡大)。


9/13

10日より開催されているApple Expo 2002へ。アップルからの新製品発表はiCalのリリース、2003年からはOS Xのみブートサポートといった点以外、大きなニュースはありませんでしたが、会場はかなりのにぎわいを見せていました。

会場のPorte de VelsaillesのParis Expo Hall 4。朝10時の開場に合わせでかけましたが、朝からかなりの混雑を見せています。

開場入り口は来場者で一杯。

広いフロアにはアップルブースを中心に周辺ハード&ソフト、物販ブースや各種ソリューションブースが設けられています(拡大)。

会場のPorte de VelsaillesのParis Expo Hall 4。朝10時の開場に合わせでかけましたが、朝からかなりの混雑を見せています。

Xserveの拡張ストレージも展示がされていました(拡大)。

ズラリと並べられたiMacもExpoならではの風景。

画面が切れてしまっていますが(笑)、iCalにはみなさん注目の模様で、アップルの担当者の方も対応に追われていました。

アップルブース横にはOS X Jaguarの販売コーナーが設けられ、オマケにはJaguar Tシャツが。

また開場内には人材募集コーナーも(笑)。

OS X対応が進むAdobe。なにか久しぶりにExpoで見たような・・・。

nVidiaのブース後ろにはゲームコーナーが設けられていましたが、新PowerMac G4がズラリとならんだ姿は壮観(拡大)!

周辺機器系では、日本やアメリカではお目にかかったことのないメーカー/製品も。目をひいたところを少し・・・。

evolis社のプラスティックカードプリンタ「New Pebble」(拡大)。

300dpiのカラー印刷が可能で、見た目にもかなり美しい仕上がり。バーコードなどを加え会員カード作成などに応用するのも簡単(拡大)。

個人的に気になった製品はARCIS社のワーキングデスク「OLLO」。コンフィギュレーションが大変広く、用途に合わせたチョイスが可能な上、仕上がりも大変良好(拡大)。

視点を軸としたモニタ設置に配慮された設計で、作業エリアにも十分な奥行きが与えられています。ワイアー周りの処理などにも気配りが。

これも見かけたのは初めてのKeyspan社ワイアレスポインタコントローラー「Presentation Remote」(拡大)。レーザーポインタ機能も持ち、受信ユニットは433MHz帯無線により40フィートの距離まで遠隔操作が可能。昔あったSkyWalkerは赤外線でかなりバギーな動きでしたが、これはかなり良さそうです。

こちらはMitsumiのBluetooth受信ユニット「WIF-0402C」すでにOS X 10.2対応ドライバも用意されているようです。(拡大)。

歯科関係では、マッキントッシュでのレセプト/治療計画/患者情報をサポートする歯科医院向けのトータルシステムが展示されていました。

Groupe Visident社は歯科医院向けのトータルな業務支援システムを展示。

グラフィカルユーザーインターフェースにより、医院スタッフ誰にでも馴染みやそうなデザイン。初診時から診療計画、現在の状況を上のようなグラフィックによる履歴で保存ができ、またこの内容から患者向けの治療計画書の作成、健康保険用書類作成、診療用画像管理といったファンクションにそれぞれリンクされており、トータルな業務利用が可能です(拡大)。

現在フランス国内には4万人の歯科医師がおり、その内の約70%がこうしたレセプトシステムを利用されているとのこと。歯科におけるMacのシェアについてお尋ねしたところ、およそ10%程度で、また同社のシステムのユーザーは2,000人位とのお話でした。

システムの価格は1,000ユーロ位ですので、日本国内のシステムに比べると大変安い設定。高機能、美しいグラフィックにもかかわらず、動作はかなりキビキビしており、1986年から同様の製品を提供している同社ならではのノウハウを伺わせました。現在英語版は開発が進んでいるとのことでしたが、残念ながら日本語版は未定です。

会場内にはかなりたくさんの物販ブースが。

Mac本体のような大物も販売されており、あるブースには10ユーロで折り畳みのキャリアも用意されていました(笑)。

SonnetブースではEncoreの1GB版がデモされていました(拡大)。ちょっと試用した限りでも、強力なパフォーマンスが体感できました。

システムプロフィール(拡大)。会場にいらしたバークハード営業担当副社長にお聞きしたところ、出荷は今月末、Cube用は来月初旬とのことで、もうしばらく時間がかかる模様です。


9/12

視察日程を終え昨日解散式となりました。視察団の団長である社団法人全国社会保険協会連合会理事長、幸田正孝先生のコーディネイトにより、通常では訪問/受講するチャンスが得られない非常に中身の濃い視察内容となり、大変勉強をさせていただいた反面、「もう少し予備知識を貯えていれば・・・」と反省しきりです。

視察団には医療関連サービスを提供する各社から企業、部門トップの方ばかりが参加され、こうした方々とご一緒させていただき、業界に関する情報、またそれ以外の点でもたくさんのご助言やご指導をいただくことができたのも、この視察での大きな成果となりました。

こうした貴重な機会をお与えいただきましたこと、幸田先生をはじめ、視察に参加されました皆様、企画をされた財団法人医療関連サービス振興会様、また株式会社ハーティー高見澤様に厚く御礼申し上げます。

 

本日はミラノにて視察団の皆様にお別れをし、一路なぜかパリへ(笑)。

市内からマルペンサ空港へ。以前は中央駅からプルマンに乗ってというのが定番でしたが、現在ではCadorna F.N. Triennaleからの電車ができ、所要時間40分、運賃9ユーロと大変便利に。

エールフランスにてシャルル・ドゴール空港へ。そこからはバスで市内に入り、モンパルナスで地下鉄に。構内にはApple Expoのポスターが大きく貼られていました。

MACお宝鑑定団ZDNet他で伝えられる通り、市内のあちこちにはiMacを用いたApple Expoのポスターが。

会場となるPorte de VelsaillesのParis Expo Hall 4。iCalのリリース以外、残念ながら大きな発表は無かったようですが、ヨーロッパでのこうしたイベントがどんなものか、かなり遅ればせながら明日にでも会場へ・・・。

会場真横のホテルに投宿しておりますが、フロントで教えてもらった日本食レストランへ出向き、念願のジュ・プラン・ススィーを実現!(謎)うーむ、海外の寿司屋はなんでサーモンがうまいんだろう・・・。

 

ATO's雑記帳(お世話になっております!)にてPowerLogixのPowerForce Series 100 G4/1GHz換装レポート、G4 Cube 1GHzのページが公開されています!今なお根強い人気を保つCubeですが、そのパフォーマンスを現行レベルに一気に引き上げる同製品、ユーザーの方は要チェックです!


9/11

ローマでの日程を終え、ミラノへ。

ミラノのシンボル、ドゥオーモ。正面は残念ながら補修工事中でしたが、建物裏側からの景観も見事の一言。

初日夕方はミラノ市内にて開業されている森下先生より、イタリアの医療事情のレクチャーが。基本的には概要と質疑応答でしたが、病院施設を日/時間にて医師が利用する契約形態といった、イタリア、それも都心部ならではのスタイルなど、大変興味深いお話も。

翌日はミラノ郊外で医療施設向けリネンサプライを行うPadana Everest社を視察。創業30年の同社は1980年代に医療用サービスに業態をシフト。病院のアウトソーシングニーズに合わせ事業を拡大し、現在イタリアでも6番目の規模を誇ります。

森下先生のレクチャーでは、先にローマで行われた中田先生の講演とはまた別の角度から、イタリアの保健医療事情につきご説明をいただきました。中田先生からもご指摘があった公的医療、自由診療の明確な分離とともに、96年のDRG導入後、保健医療の中でも高度医療のみに集中し高収益を目指す業態の出現といった動きも紹介されました。

Padana Everest社ではイタリアでのリネンサプライに関する状況を同社の事業内容を通じ解説を受けました。これまでは比較的医療機関内にて行われていた洗濯他附随する各業務が、質の向上のため診療に集中する傾向が強くなり、アウトソーシングニーズが1980年代から飛躍的に伸びているとのこと。また現在では特殊な素材への対応や、ベッドマネージンメントといった高度/包括的なサービスが求められているようです。

 

視察最後のスケジュールはミラノの清掃会社見学だったのですが、先方の事情でキャンセルに。時間が少しできたところで、ミラノのお約束(?)、Via Leccoへ。

お約束のYamato VideoでLady Oscarなど貴重(?)なDVD他を大量入手後、ブラブラしていたらばレインボーカラーのアップルマークを発見。ちょっと立ち寄ってみたのですが、iMacや新PMG4なども扱っているものの、日本やアメリカのショップと比べると少々寂しい感じでした。

これまではタイトなスケジュールのためまったく買い物無しでしたが、その反動で一気に・・・。中でもマルタ島で見つけたもののサイズが無くイタリアにかけていた(?)MOMO DESIGNのFiterをついに発見!その他はパッと見では分からないよう、自主規制を(笑)。


9/10

マルタ島を離れ、次の視察地、ローマへ移動。こちらはIPASSのアクセスポイントがあり、宿泊先のホテルSofitelもアナログ回線の為、難無く接続が可能でした。しかしマルタ島からの通信料は・・・(笑)。

本日は右手のみでの更新となりました(笑)。

 

ローマでは医療制度概要、イタリア国内の医療/介護サービスの現状につき講議、視察が。

朝はローマにて開業をされる中田先生より、イタリアの医療制度に関してレクチャーが。イタリア医療事情の概要からスタートし、抱えている問題点や、それを改善するための医療保健単位の事業体化、病院組織の再編、公立医療の縮小といった取り組みが紹介されました。

続いてはイタリア医師会連合会、メ・タンドリ氏により、イタリア医療制度の体系に関する説明が。イタリアでのUSLを通じた最低限の医療の補償と、ニーズに合わせたプライベート診療を中心とする医療サービスの提供といったイタリアならではの構造につき解説がありました。

午後はNPOのデイケア/ショートステイの自立支援施設、Cooperativa Nuova Socialitaを訪問。

会長兼事務局長を務められるIacente氏より、事業内容について説明があり、イタリアでの介護事業の実体についてレクチャーを受けました。こちらでも前出の中田先生が通訳とともに、分かり易く噛み砕いた解説を加えていただきました。

同施設では利用者の方による創作活動が大変活発で、こうしたアートワーク製作だけではなく、利用者の方の企画・出演による芝居の上演といったイベントも。同施設案内パンフレット作成なども手掛けるなど、単なる介護サービスの利用者に留まらず、主体的な活動が行われていました。

カタコトのイタリア語でお話させていただいたところ、みなさんの作品を紹介していただくなど楽しい一時を。日本でも同様の取り組みはあるものの、少々受動的に過ぎるといった感もあったのですが、こちらではみなさんそれぞれが大変積極的・自発的で、とても明るい印象を受けました。

ローマではイタリアの医療制度概要、内包する問題点とその改善への取り組みといった点に関する講議を受け、イタリアならではの特徴とともに、日本の医療の現状との共通点、今後の医療制度改革へのヒントといったものを知ることができました。

またローマ市内の介護施設「Cooperativa Nuova Socialita」を見学をさせていただきましたが、デイケア、ショートステイを行う同施設、当初イタリアの国民性に合致する家族支援のための組織なのかと考えておりましたが、日本同様核家族化が進むイタリアでは、より積極的に自立支援を促すことを目的としているとのこと。

お話をさせていただいた利用者の方々も、単に福祉サービスを受けるということではなく、自らが率先して施設内での活動に携わり、積極的で明るい雰囲気を共有されているという点が大変印象的でした。施設自体の運営はNPOとしてコムーネと呼ばれる市区町村の自治体との協力体制の元で行われており、地域のコーディネーターを通し、サービスの質・量、かかるコストの両面において適切なサービス提供がなされていました。

日本でも介護保険制度がスタートして以来、サービスの質とコストといった点が議論されてきましたが、地域に根ざし、「多過ぎず少な過ぎず」を実践するイタリアのこうした介護サービス、高齢化/少子化/核家族化といった同様の状況にある日本でも、専門外ながら参考となる点が多いように感じました。


9/7

場所を移動し、ロンドンより一路マルタ島へ。

移動を兼ねて古都イムディーナへ。

聖ヨハネ騎士団上陸前、マルタの都であったイムディーナはいまでも当時の面影を色濃く残し、ひっそりとした路地を一歩入ると、時間が止まったような錯角に捕われます。

接続については事前のチェックではマルタ島のアクセスポイントが確認できず、ロンドン経由でダイアルアップをすることに・・・(笑)。


9/6

本日はイギリスの医療事情に関し、NHSとその事業に関するレクチャーが。NHSの概要と、現在進められている医療改革の各事業として、給食サービスの改善、医療情報提供サービス、病院の新規建設の長期契約制度などにつき説明を受けました。

これまでの給食サービスの無駄とクオリティー改善を目指す「Better Hospital Food Programme」。入院患者がいかに必要な栄養を正しく摂取することができるかに焦点を定め、24時間体制の食事提供体制の実現や、現在提供されるようになった200種を越える新メニューなど、Graham Jacob氏により解説が。

続いては電話・インターネットを通じ医療情報提供サービスを行うNHS Direct。24時間体制で看護婦が患者からの問い合わせに応えるこのサービス。夜間のプライマリケアなど、大きな効果が期待されますが、地域からスタートしたこのサービス、現在全国的なデータベースシステムの構築が進められているとのことでした。

これまでコスト削減にあまりにも重きが置かれ、病院数不足、効率・サービスの質の低下が指摘されていた状況を改善すべく、長期的な業者との契約のもと、民間資本を導入した新規病院建設や効率的設備への改築など、計画的な保健サービスの提供を目指すPFI Hospitalプロジェクト。エジンバラ病院の実例を加えながら、当初のプロジェクト立案と各スタッフの意思統一の重要性をGraham Perry氏が力説されました。

財源を税金で賄い、公的機関が医療サービスを提供するイギリス。医療を取り巻く事情が日本とは大きく異なるものの、現在進められている医療改革の各事業は大変興味深い内容でした。特に患者さんに看護婦さんが電話やインターネットを通し、直接医療情報を提供する「NHS Direct」は、緊急性を要するプライマリケアなどに大きな効果が期待できるとともに、遠隔地や夜間といった場合の対応についてもスピード、コストの点で注目すべき取り組みでは。

情報の内容が専門的知識を必要とすること、またいかに患者さんから現在の状況を引き出すことができるかといったテクニック上の問題とその人材確保、現在ではあくまで寄せられた情報からの可能性を示唆するに止められる情報提供範囲につき今後の展開、資格制度・職域といった検討課題がまだまだあるようですが、イギリスでのこうした取り組みが、将来に日本に同様のサービスが導入される際の大きなヒントとなるように思われました。


9/5

財団法人医療関連サービス振興会主催の欧州医療関連サービス視察に参加させていただき、一路ロンドンへ。ヨーロッパのモバイルは久しぶりですが、なんとか接続することに成功。

ロンドン市内Thistle Hotelsに投宿。

部屋には高速接続用のイーサーも来ているんですが、ロビーで聞いた所サービス停止とのこと・・・。IPASS経由でのダイアルアップとなりましたが、回線極性もクロス。持ってきたModem Saverが役に立ってくれました。


9/4

Mac OS X 10.2の発売記念してご協力をいただきましたプレゼント&アンケート企画。沢山の方のご参加、ありがとうございました!現在集計作業を行っておりますが、予想を遥かに越える数となり、結果発表までは恐れ入りますがしばらくお時間を頂戴したいと・・・。

今回アンケートのテーマとさせていただきましたJaguar、個人的にも「8月10日から、アップルからの指導によりMac OS Xに切り替えました」が(ご協力、ありがとうございました!)、戸惑う点があるものの大分馴染んでまいりました。切り替えの障壁となっていたOS 9や周辺機器関連も、かなりの部分フィックスされ、以前として残される問題点や制限を考えても、Jaguarを使用するメリットを感じています。

OS Xに関してだけではなく、ベストバイについてお伺いをしたハードウェアや、新しくスタートしたインターネットサービス「.mac」についても、沢山のご意見を頂戴いたしました。集計結果とともに、これらもご紹介させていただきたいと思います。

(Keita Suyama : Chief Editor / Yes! We're Suyama Dental Lab)

 

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