吉田歯科診療室式マクロフラッシュ

オリンパス「C-1400L(LX)」用、歯科用マクロフラッシュを、吉田歯科診療室、吉田先生のご指導で製作しております。


オリンパスのベストセラーデジタルカメラ、「C-1400L(LX)」は、マクロ撮影キットが発売されるなど、歯科の分野でも広く利用されています。ここでは吉田歯科診療室、吉田先生が考案された、光ファイバーを用いたマクロフラッシュをご紹介いたします。

このマクロフラッシュに関するアイデアは、吉田歯科診療室、吉田先生によるものです


対応機種
  • オリンパスC-1400シリーズ

今後アタッチメントの工夫により、他のズーム系デジタルカメラにも応用できそうです。


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先にビデオミラーリングを使ったiMacのプレゼンシステムで紹介させていただいた吉田歯科診療室、吉田先生に、OLIMPUS 1400を使用したマクロ撮影キットの作り方を伝授していただきました(吉田先生、ありがとうございました!)

マクロというとリングフラッシュが定番ですが、光ファイバーを使ってコンパクトかつ軽量なキットとなっています。その上取り外しも簡単ですので、1400L/LX、特にシンクロ接点のない1400Lユーザーの方にはお薦めの方法。

38,800円にてソフマップ3号店で入手したOLIMPUS 1400L。下の光ファイバーは赤外線送受信ができないか実験用に買っておいたもの(失敗でしたが・・・)。右下ミラーはフラッシュから光ファイバーへの導入部に使用(吉田先生提供)。

現在ケンコーのマクロレンズとステップアップリングの入荷待ちですが、到着次第製作に移ります。


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ケンコーのマクロレンズとステップアップリングが入荷しました。

1400L(LX)のレンズ径は43mm。マクロレンズ(49mm、5,200円)の装着には、ケンコーステップアップリング(43-49、1,000円)を使用。

今回使用するのは、ケンコー製「Close-Up Lens MC No.10」。これにフィルターサイズ変更リング「Step-Up Ring」を介在させ装着します。

ポットのマクロを撮ってみましたが・・・

こんな画角で撮影でき・・・(1280*1024/144dpi画像を72dpi/HOR:8cmに解像度変更)

ここまで寄れます。(1280*1024/144dpi画像を72dpiにファイルサイズ固定で変換し、8*6cmにトリミング)

以前FinePix用のマクロレンズを試したことがありましたが、周辺部が極端に歪み、その上色調にもクセがあったため(なによりフラッシュの併用が不可でした)歯科では難しいと思っていましたが、1400とNo.10マクロレンズの組み合わせはでは上記のような問題はほとんど感じません。

マクロレンズに加え、光ファイバーを用いたマクロ用フラッシュの製作も、追ってご紹介いたします。


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吉田歯科診療室式マクロフラッシュRev.Aを製作しました。

できあがったRev.A。まだフラッシュ光導入用のミラーは仮固定。

本当はここで製作工程を紹介するつもりでしたが、まだ製作手順、使用材料など各所に問題ありのため、Revisionを重ね、良いものができ次第ご報告いたします。

難しいところはやはり光ファイバーの取り回し。吉田先生からもご注意をいただいていましたが、体裁を整えるのはかなりテクニックが必要。

またファイバーを束ねるのに今回は瞬間接着剤を使用したのも失敗でした。硬化が速く使いやすいのですが、ファイバーが折れやすくなってしまいます。次回はお聞きしていた通り、透明の即時重合レジンに切り替えたいと思います。

レンズ部アタッチメントは特製のグレー色即時重合レジンを使用。次回はナイロン樹脂削り出しで・・・。

今後の課題は1.レンズアタッチメント部をナイロン削り出しに、2.脱着をスムーズに、3.ファイバーの取り回しと出口位置・数の検討、4.フラッシュ光導入部の固定法の検討、他検討項目多し。しかしテスト撮影でも、若干光量不足ながら、まずまずの結果でした。


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吉田歯科診療室式マクロフラッシュRev.Bを製作しました。

アルミパイプを手曲げしたため、少々(かなり?)体裁は悪いものの、強度が得られ脱着も容易に。

前回の課題の「2.脱着をスムーズに」、「3.ファイバーの取り回しと出口位置・数」について検討し、ファイバーの取り回しにアルミパイプ(内径8mm)を使用してみました。

かなり肉厚なアルミのため、ペコッと折れることはありませんでしたが、屈曲にはかなり力が必要でした。出口位置と数については前回同様とし、パイプの屈曲後、光ファイバーを38本ずつ通しました。

前面より。ファイバー出口位置・数は前回のまま。フラッシュ光導入部は今後即時重合レジンで固定予定。

少々体裁は悪いものの、取り外しはかなりスムーズに。吉田先生よりご注意をいただいていたフラッシュ立ち上げのスイッチも干渉しないようにパイプを取り回しました。

フラッシュ部にミラーが残っていますが、フラッシュユニット自体の着脱はマクロレンズを含め数秒と大変容易。

左はマクロ撮影で得られる画角。

右は1280*1024/144dpi画像を72dpiにファイルサイズ固定で変換し、4*6cmにトリミングしたもの。

撮影テストをしてみましたが、光量はかなりアップしました。今回はファイバー自体の固定には接着剤やレジンは使わず、パイプに通し出口をカット・研磨するだけとしましたが、なかなか好結果に。

次回はフラッシュ光導入部の固定と、フロント部のナイロン樹脂化を検討したいと思います。

 

早くも吉田歯科診療室式マクロフラッシュRev.Cを製作しました。製作といっても、昨日のものにフラッシュ光導入部を固定し、各部を修正したものです。

右奥がオリンパスC-1400L、左がマクロフラッシュ。

ミラー取り付け角は45度とし、拡散を少しでも抑えられればと囲いを設けました。

右奥がオリンパスC-1400L、左がマクロフラッシュ。

Rev.Cでのテスト撮影を行いました。ズームを併用することで、かなりの拡大画像が得られます。(テスト画像1テスト画像2

光学ファインダーとピントの関係や光量など、まだまだ撮影に難しい点もありますが、今後ノウハウを蓄積し、活用していきたいと思います。

まずはここまでで実際の技工現場で使用し、意見を聞いてみたいと思います。


今後もRevisionを重ねてゆき、その都度ご報告したいと思います。


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